下着美容研究家 ランジェリーアドバイザー湯浅美和子ですビキニ

下着はボディプロポーションを司るものであると同時に、社会と共有する上でのマナーアイテムでもあります。TPOに応じて下着を選ぶことは大人のたしなみ!特に節度が重んじられる場では、いつも以上に周囲に不快感を与えないことが求められますよね。

 

 

冠婚葬祭の中でも、特にマナー面において慎重になるのは「葬」ではないでしょうか。

通夜への弔問、葬儀・告別式への会葬。それぞれの意味合いもちがい、社会人になり立ての頃は礼儀がわからず戸惑いました。挨拶の仕方や所作など、事が事だけに粗相があってはいけないと今でも緊張してしまいます。

 

作法だけではなく服装も失礼があってはいけません。通夜は、一部地域では紺やグレーなどの地味な服を略式喪服を着用しても良いところもありますが、基本的には喪服で行くのが礼儀です。葬儀、告別式も喪服ですが、喪服を着ていれば万全というわけではありません。

アクセサリーに関しては真珠。でも、耳飾りは真珠は真珠でも揺れるデザインのものはタブー。指輪は結婚指輪以外はマナー違反となります。鞄も黒が正式ですが、テカったものや本革を使用したものも好ましくないと言われています。ハンカチも派手な物ではなく飾りのない白。化粧もヘアスタイルも控えめにと、心配りしなければならないみだしなみマナーはたくさんあります。

 

足元もです。当然、黒以外はNGなのですが、黒の靴でもミュールのようにつま先やかかとが露なものは厳禁です。テカる靴もダメ。そして、ストッキングも絶対に黒でなければなりません。素足はもってのほかですが、肌色のストッキングでも遠目には「生肌」に見えるので「葬」の席には似つかわしくありません。「葬」の場へ行くことがわかった時点ですぐに黒色のストッキングに履き替えることが大切です。

黒タイツではなく、黒色のストッキングです。持っていますか?デイリーではなかなか身に着ける機会がないかもしれませんね。

国内会社のキャビンアテンダントは制服として黒色のストッキングをはいていますが、露出を控えるという意味合いもあると思います。

 

 「葬」の場での黒のストッキングも肌の露出を控えるために必要不可欠です。

略式喪服や準喪服であっても、脚は黒にすることがマナー。男性のネクタイや靴下を黒に変えるように、女性も出来る限り華美にならないように黒のストッキングで肌を隠します。ストッキングと書きましたが、喪の席での黒タイツはマナー違反です。タイツはファッションカテゴリーでカジュアル扱いとなるためです。タイツとストッキングの違いはデニールにあり、30以上がタイツ、30以下がストッキングと言われています。

 

こちらはデニール数が20のもの。

 

これが公式マナーレッグとなります。ところが、この黒のストッキングは肌色よりも生地の傷が目立ちやすいので注意が必要です。伝線やひっかけが出来てしまうと黒ストッキングの生地傷から肌が見え、ゼブラのような模様になってしまいます。それは大変みっともない姿です。肌色のストッキングの場合はよくよく見なければわからないような小さな生地傷も、黒ストッキングは目立ちます。仮に畳の上に座るようなことがあった場合、細心の注意を払わないとストッキングをひっかけたり、ひどい時には破れてしまい、かなり目立ちます。

 

そうならないために、黒ストッキングはケチらない!これが持論です。

使い捨て価格の安いストッキングは簡単にひっかかります。けれど、最低でも500円以上のストッキングであれば、糸の密度が優れているので傷付きにくくなっています。葬儀以外で使わない人にとって、500円以上のストッキングを一度のために買うのはもったいないと思うかもしれませんが、ゼブラ脚にならないためには必要な出費です。

 

そして、何よりも「2枚買い」することも忘れないでください。1枚は、はいているものが傷ついた時のための「代え用」です。仮にゼブラ脚になってもすぐに履き替えられるように、もう一枚持参します。ケチらないというのはこういう意味も含めてです!この時、スタンバイ用ストッキングは巻紙のようにくるくると小さく巻いて、小さなポーチにいれるか、ハンカチに包んでバックインすることをおすすめします。ストッキングを販売状態のビニールのままバックに入れて、何かの折に、その姿がバックから見えてしまうのは下着を見せているのと同じことですので。ストッキングの正式名はパンティストッキング!ショーツの延長であるということを心得ておくべきですよね。

 

 

和葬ですと、靴を脱ぐ可能性もあるのでつま先スルータイプを選ぶ方が品があると思います。

黒ストッキングをはいた時は脚に気配りをして、完璧な黒脚であることがマナーです。そして、くれぐれもゼブラ脚にならないようにしたいものです。

 

りぼん下着美容研究家 ランジェリーアドバイザー 湯浅 美和子

(一般社団法人 日本ボディファッション協会認定インティメイトアドバイザー)

 

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