下着美容研究家・ランジェリーアドバイザー湯浅美和子です
いきなりですが、質問です。
勝負下着を買った場合、貴女はおニューのまま身に着けていませんか？
いきなり勝負下着についての質問ですみません。勝負下着に限ったことではないのですが、購入した下着を初めて着用する時に洗わずにそのまま身に着けてはいませんか？
洋服ですと、一度でも着たものや洗ったものは「古着」というレッテルが貼られてしまいます。袖卸しとは新しい服を着ることですので、新品のアウターを洗ってから身に着けるなんて感覚は全くないでしょう。ところが、下着はそれではいけません。下着は買ったら必ず軽く洗ってから身に着けるものなのです。
ビニール包装されて売られているニットインナーやパンストなどはそのまま着ても大丈夫ですが、ブラジャーやショーツ、その他、店頭に並ぶ包装なしの下着は新品でも洗わなくてはならない理由があります。
それは、下着は誰かが試着をしている可能性があるということです。
ショーツの試着は基本的に禁止ですが、お店によっては身に着けているショーツやストッキング着用の上からならOKというところもあります。ショーツはサイズ表示がされていてもデザインによって微妙な差があるので、目だけではサイズが合っているかわからないことが多いですよね。お店が許してくれるのであれば、ショーツもできる限り試着をすることをおすすめします。実はショーツは高級品ほど条件下の範疇なら試着OKという場合が多いです。例えば、１枚１万円前後やそれ以上の高級ショーツの場合、販売する側も合わないものを売ってしまっては申し訳ないので、汚さないという前提で直ばきではない試着ならば許してくれる場合が多々あります。
ショーツは直ばき試着NGとはいえ、手は触れますよね。そして、ブラジャーやキャミソールはじめ、その他の下着の試着は手だけではなくパーツスキンに下着が直に触れます。試着した人が試したものをすべて買うわけではないので、誰かの肌に触れた下着が店頭にあっても不思議ではないのです。
それだけではなく、下着は買う人の手に届くまで幾人もの人々が触れています。下着を縫製する工場に始まり、段ボールに梱包する人、箱から出す人、ディスプレイする人と。勿論、この過程に携わる人々はプロですから品質管理を徹底した上で触れているのでナーバスになる必要はないかもしれません。でも、多かれ少なかれ確実に皮膚は触れてしまいます。
ですので、新品下着は洗うことが大切なのです。
軽く水洗い（手洗い必須）をして日陰干ししておけば、本当の意味で清く新しい下着を身に着けることが出来るというわけです。洗うの、面倒ですか？他人が触れていても気にしないというのなら自由ですが、勝負下着となれば話しは別！いざという神聖なるウィナーランジェリーにたくさんの人の指紋がついているのってどうでしょうか（笑）？
勝負下着用にというわけではないのですが、私は下着用洗剤の香りにもこだわっています。洗っている時からその香りに癒されるのと、乾いても仄かなアロマが続くので「香りのよい下着を身に着けること」が出来ます。その洗剤の優しい香りは大好きで、清潔感に包まれた気持ちになります。あくまでも柔らかな香りなのですが意外と持久力があり、クローゼットの引き出しを開ける瞬間にもよい香りが届きます。ということは、仮に勝負下着に使えばいい香りの女性だと思ってもらえるかもしれませんよ。少し、姑息かもしれませんが(笑)
いろんな意味で、勝負下着のみならず、下着はデビュー前には必ず洗う！これが淑女のルール、たしなみかもしれませんね。
下着美容研究家 ランジェリーアドバイザー 湯浅 美和子
（一般社団法人 日本ボディファッション協会認定インティメイトアドバイザー）
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