今日はランジェリーアドバイザー湯浅美和子としてショーツについて書きますねおパンツキラきゅんっ

 

ショーツなしで眠るという習慣がない人にとって、ショーツは、ほぼ一日中、はいているわけです。そのため、ショーツは上手に選ばなければ「下着の跡」や「下着の癖」が身体に記憶されてしまいます。逆に、ショーツとのよい関係を築ければ、美しいボディラインをキープすることも出来るでしょう。


 

「スタイルをよくするための下着」という話題になると、高い下着や有名ブランドの機能下着をフルセットで揃えなければならないのでは?と質問されます。それは、誤解で、何もそのようなもの全てを躍起になって手に入れなくとも、ちょっとした心配りで基本のボディキープはできるのです。

 

ショーツの基本は、何よりも、同じ形のショーツを毎日はかないということです。この点に気をつけるだけで、ボディの劣化をかなり軽減させることが出来るでしょう。

ショーツに限らず、同じ形の下着を身につけ続けると、どんなにジャストフィットのものでも、同じ箇所に刺激がかかり、多少なりとも下着が身体を圧迫します。人間はマネキンとは違って動きますし、同じ一日でも、朝と夕方では、引き締まったり、むくんだりと身体が変動します。一ヶ月単位で考えてもそうです。仮に、体重が変動しなくても、月経周期によって体型の変動はあります。その変動に対応できるよう、下着の研究は日進月歩でなされていますが、100%ではありません。


 

下着の中でも、ショーツは、どうしても同じ形のもので済ませる傾向がありますが、それは体型を壊す元です。同じ形のものが、時には、身体にストレスを与える可能性があるので、ショーツは特に、形違いを何パターンか持っていた方がよいのです。

 

ショーツによるボディストレスで、気になることは「皮膚への影響」と「脂肪への影響」の2点です。

 

皮膚、つまり、お肌への影響ならば、ショーツ自体の素材が心地よいものであるかどうかは、皆さん、気にしていると思います。肌触りがよければOKと、安心して選んでいるかもしれませんが、それだけでは、不十分です。

忘れがちなのが、脚ぐり部分です。脚ぐりはフィット感がよくても、同じカットパターンのものをはき続けると、黒ずんだような色素沈着が起こりやすい場所です。ショーツを脱いだ時、太ももの付け根部分にショーツの跡はついていませんか?赤黒くなっていたり、グレーになっていたら要注意です。

 

 

脚ぐりは、鼠怪部に沿ってカットされているノーマルレッグと、鼠怪部よりも高い位置へ(フロント側から上部へ)向かうハイレッグと、ヒップ下で水平にカットされたローレッグ(1部丈、ボーイズレッグ)の3パターンがあります。

脚ぐりの生地の処理の仕方によって、皮膚への影響力は大小ありますが、いずれにしても、毎日、脚ぐりが同じカットのショーツをはき続けずに、ローテーションさせることをおすすめします。

 

また、ウエスト位置も同様で、はきこみ丈(ライズ)が同じタイプのものをはき続けると、おなか周りの脂肪へ影響し、ショーツのウエスト位置を境に脂肪が上下に分かれてしまいます。以前、ローライズが大流行したことによって、ウエストが太い若者が増えたとも言われています。それほど、ショーツ付近の脂肪は移動しやすいのです。

ウエスト位置は皮膚と脂肪、両面をケアする意味でも、日によって、はきこみ丈を変えるよう、心掛けたいものです。

 




日本ボディファッション協会認定インティメイトアドバイザー

ランジェリーアドバイザー 湯浅美和子