きれいな人はショーツがちがいます!
今日はランジェリーアドバイザー湯浅美和子としてショーツのお話しを書きますね。
題して、~S、M、L、ショーツサイズはヒップ寸法で表示されています~
ショーツを買う時、サイズ表示を確認しますが、その表示が何を基準に設定されているかご存じですか?
日本の工業標準化法に基づくJIS規格表示ですと、設定されたサイズ展開はS、M、L、LL、3Lの5段階に分けられています
この表示は、ヒップサイズを元に区分けされていて、Sはヒップサイズ82~90、Mはヒップサイズ87~95、Lはヒップサイズ92~100、LLは97~105、3Lは102~110なのです。このことをふまえると、ジャストフィットするショーツを買う上で、単純にサイズ表示だけで決めてはいけないことがわかります
例えば、ウエストのくびれがあまりない人や、ヒップとウエストのサイズ差が少ない人は、ヒップサイズはSでも、Sをはくとウエストがきつい!なんてことも起こり得るのです。
女性は、洋服もショーツも小さなサイズを好む傾向があるので、LよりもM、MよりもSを選びがちですが、手にした下着が何サイズを指すかということよりも、それが、自分に合うサイズなのか?という方が重要なのです。
ヒップサイズ87、88、89、90cmの人は、Sサイズにも入りますし、Mサイズにも入ります。「いつもSだし、Sの方がやせているイメージなのでSを選ぶ」というよりも、ウエスト部分、サイ部分(太ももまわり)、そしてクロッチ幅はどうなのか?と、ショーツ全体をよく見て「このショーツのデザインやカットパターンならこちらが合う」と吟味してから、Sなのか、Mなのか、合うサイズの方を買うべきなのです
いつもSの人がMを選ぶのは抵抗があるかもしれません。でも、SとMでは、4センチもサイズが重なっているのです。下着は伸縮性にとんでいますから、Sの人がMをはいてジャストフィットしても、なんら不思議はないのです。Sをはきたいけれど、このショーツはMの方が自分の身体に合うかもと、自分のボディを客観視することがショーツを極める第一歩なのです。
要は、アルファベットサイズは目安として考え、ヒップ、ウエスト、太もも、クロッチ、すべてに置いて「合うショーツ」をチョイスすることが大切なのです。実際、S寄りのMや、M寄りのLもありますし、M寄りのSや、L寄りのMもありますし。
下着はどんなものでも、こんなものかと妥協せず、ジャストフィットを目標に選ぶことが大切です
キツい!と、どこか一部でも違和感のあるショーツをはくことはいけません。ウエスト部分がきつければ、ウエストの上部にお肉が流れて段差ができ、いつか脂肪分裂してしまいます。
サイ部分(太ももまわり)やクロッチ部分(デリケートな部分にあたる位置)がキツければ、くい込みの違和感とともに、そこがいつか黒ずんで、濁った色が色素沈着してしまいます。逆に、大きすぎてもいけません。ゆるければ、本来のショーツのお仕事である「デリケートな部分を衛生的に保ち、保護する」という役目が果たせなくなります。
サイズ表示は参考材料として、ショーツひとつひとつをしっかりと見ることが大切です
私のワードローブの中にも、ショーツはSとMの2サイズがあります。メーカーやショーツ自体のパターンによってフィット感が違うので、ショーツ毎に、SかMかと、合う方へサイズスライドしながら選んでいます
海外メーカーのショーツでも同じです。海外は国によって、サイズ表示や基準が違いますが、サイズ表示はあくまでも目安として、そのつど、合うショーツを選ぶようにしましょう。
日本ボディファッション協会認定インティメイトアドバイザー
ランジェリーアドバイザー 湯浅美和子