今日はランジェリーアドバイザー湯浅美和子としてショーツ選びの際に知っておくとよいポイントに触れさせていただきます
きれいな人はショーツがちがいます
よくよく考えてみると、睡眠時も含め、私達は常にショーツと一体化しています。普段、あまり、ショーツを主役として考えたことがないかもしれませんが、ロングパートナーであるショーツに、もっともっとこだわってもよい気がしませ
んか?
実は、ショーツはとても奥が深いアイテムです。デザインは勿論、肌触り、機能、健康への影響を追求してショーツを選ぶと、たかがショーツが「されどショーツ」とあがめたくなります。
何より、ショーツのセオリーをマスターすると、心身ともに軽やかになります。実際、何を隠そう、私自身、十年前よりもボトムス(ズボンやスカート)がサイズダウンしました。それは、ショーツのバックアップがあってのこと。おなか、腰、お尻、ウエスト、太もも!ショーツは、選び方次第で、気になるところに働きかけてくれる万能下着なのです。
機能の得意技によって、パターン別のショーツが作られています。同じサイズでも様々な型があるので、特徴を見極めた上で、ショーツをはく方が効率的です。ただ、機能を生かすためには、何よりも、合うサイズのショーツを選ばなければなりません。
ショーツは基本的には試着不可能なので、後悔しないように「目」でジャストフィットショーツを選べるようになりましょう。
ショーツを買う時に、サイズ表示はチェックしますよね。それに、加え、ショーツのクロッチ部分も見るようになると、より、自分の身体に合ったショーツがわかるようになります。クロッチとは、デリケートな部分を覆う面です。
ショーツは、大きく分けると「クロッチ+前身頃+後ろ身頃」の3枚で成り立っています。
チェックしてもらいたいのが前身頃とクロッチの境目のクロッチの横幅です。この「クロッチの幅」こそが、ジャストフィットショーツを見つける鍵なのです。
太ももの内側を鼠怪(そけい)と言い、両足の鼠怪をつなげたライン、つまりは、股の間のラインを鼠怪溝(そけいこう)と呼びます。クロッチは鼠怪溝に添うようになっていますが、ここが合わないとショーツは安定しません。鼠怪溝よりもクロッチ幅が狭ければ、デリケートな部分にショーツがくい込んでしまいます。逆に、クロッチ幅が広すぎるとショーツがダブついてしまいます。ショーツのクロッチ幅が鼠怪溝にフィットするものが理想的なジャストフィットショーツなのです。
後ろ身頃側のクロッチ幅は、ショーツのバックデザインの影響を受けるので、前身頃側のクロッチ幅が鼠怪溝に合うかどうか、ここがチェックポイントです。
お店によっては、ストッキングの上からならショーツの試着を許してくれるところもありますが、ショーツは試着ができない場合が多いので、「目」でわかるようになっておくと便利です。クロッチ幅を気にするようになると、そのうち、見るだけで、自分に合う長さ(クロッチ幅)がわかるようになります。はき心地のよいショーツに出会ったら、その幅を覚えておいて、次に買う時の参考にするのもおすすめです。
クロッチチェックの時に、ついでに、クロッチの肌側も確認しましょう。
ショーツはもともと、女性のデリケートな部分を衛生的に保ったり、外部から保護したり、守ることを主要目的とする下着です。ですので、デリケートな部分に直接当たるクロッチの肌側は、肌当たりのよい素材があて布されています。一般
的には綿のあて布が多く、見た目がレースのショーツでも、クロッチの肌側だけは綿中心素材ということが多いです。あて布は綿ではない場合もありますが、衛生面、肌触りを考慮した素材を使っています。好みの問題になりますが、ストレ
スを感じない肌触りのものかどうか、買う前に確認すると、ショーツをはいた時のストレスが軽減されるはずです。
日本ボディファッション協会認定インティメイトアドバイザー
ランジェリーアドバイザー 湯浅美和子