今日はランジェリーアドバイザー湯浅美和子として、利き酒ならぬ「利きブラ」テクをご紹介キラキラブラジャー

 

ブラジャーだけではないのですが、利き下着は「下着の裏を見る」ことから始まります。

つまり、ブラジャーを選ぶ時にカップ裏を見るということは、その日の自分のスタイルをどのように見せるかという点でとても重要!

 

身に覚えのある人もいると思いますが、同じカップサイズのブラジャーなのに、モノによっては太って見えたり、やせてみえたり、自分のスタイルが違って見える!そんな経験はありませんか?

 

仮に、C70と表示された同じサイズのブラジャーでも、フルカップ、3/4カップ、1/2カップと、カップ自体の面積が違えば、バストのルックスは違って見えます。そして、同じC70サイズの3/4カップを数枚比べても、カップ裏の作りが違えば、更に、造形性が変わってくるのです。それは、カップ裏が何枚の布をはぎ合わせて出来ているか?という点がポイントとなってきます。

まず、一番、わかりやすいカップ裏のパターンは、縫い目がまったくないタイプです。

 

 

カップ裏に縫い合わせ、つまり、はぎ合わせがないので「ハギなし」と呼ぶのですが、「シームレスタイプ(モールドタイプ)」と、バストの「カップ部分が布や総レース1枚」になっているようなタイプに多く見られます。

 

「シームレス」というのは、seam(シーム=縫い目)が less(レス=ない)という意味ですが、下着の世界では一般的にモールド加工という熱処理を施したブラジャーをシームレスと呼んでいます。

 

要は、Tシャツや薄着でもアウターにひびかないようなつるんとしたブラジャーのことです。カップの形をした型に布地を入れ、熱を加えて布地を伸ばし、型に添った丸みをつけて加工するのがモールド加工です。このタイプはカップの形のままのバストシルエットになります。

 

ブラジャーが店頭に置いてある場合、モールドタイプはカップ部分の形が崩れることがないので、そのままの形がバストの形になると予想できるブラジャーです。裏を見ると縫い目はなく、お椀のようになっていて、その中にバストの膨らみ部分が収まるというわけです。シームレスブラはモールド加工で作られるのでモールドブラとも呼ばれています。

 



縫い目がなくとも、下の写真のようにカップ内に仕掛けがあるものも!これはバストを自然と盛り上げてくれる機能がプラスされていますええ!!キラきゅんっ


一方、カップ裏に縫い目がない「ハギなしタイプ」で、もう1パターン考えられるのは、「1枚布でできているもの」です。バストを覆う部分が1枚布やレース生地のみで、なんの縫い合わせもしていないものもハギなしタイプです。

 

このタイプはバストの造形性というよりも、デザインを楽しむ感じでしょうか。ヨーロッパの繊細なレースのハギなしブラをつけると、バストトップも透けてしまいますし、自分でもテレてしまうくらい色っぽくなります。感覚的なものですが、女性ホルモンのようなものが湧いてくる!そんな魅惑的な気持ちにさせてくれるブラジャーです。

 

モノによっては、カップ下中央に短く、縦方向にダーツを入れて立体感を出す場合もありますが、1枚布のハギなしブラジャーは、自胸通りのシルエットになりやすく、造形性は欠けます。バストが垂れたらつけられないのでは?と、個人的には心配になってしまいますにこっ桃色


 

日本では一般的にハギなしと言えばシームレス(モールドタイプ)を指します。つけた時のバストの形がわかりやすいだけではなく、最近では、軽さを追求した、丈夫なのにとても薄いシームレスブラジャーも発売されています。同じハギなしブラでも色々試してみると、理想のバストの形を探せますよ。

 

今年はニットワンピが流行ですが、ニットはシームレスブラとの相性が良いのでおすすめですハート

 

日本ボディファッション協会認定インティメイトアドバイザー

ランジェリーアドバイザー 湯浅 美和子