桜月桜今日から3月ですねキラキラ

 

光の春を待ちわびるこの季節ではありますが

一方で決して風化させてはいけない史実を

今日はしっかり見直したいと思います

 

昭和29年(1954年)3月1日

日本のマグロ漁船が水爆実験に巻き込まれ

被爆してしまったことをご存知ですか?

 

第五福龍丸です

 

ここは東京湾の夢の島にある第五福竜丸展示館

 

ここに第五福竜丸が展示されています

 

第五福竜丸がアメリカの水爆実験に巻き込まれた

いわゆる、ビキニ事件は

平和に過ごしてきたマグロ船の漁師の人生を奪いました


 

静岡の焼津港を出航した

19歳から39歳までの23人の漁師は

高値で売れる脂ののったマグロ漁を目指した航海中に

アメリカの水爆実験に遭遇しました

 

船は太平洋で、

アメリカの水爆実験場 ビキニ環礁から

160キロも離れていましたが

強烈な火の玉を漁師達は見たそうです

 

そして、次の瞬間

雪のような物体がひらひらと空から降ってきたそうです

 

これが、後に「死の灰」と呼ばれた

水爆実験の爆発によって出た灰です

これを浴びた乗組員達は気分が悪くなったり

灰に触れた部分が焼けたり、髪が抜けたり

 

全速で日本へ戻った14日

病院の診察結果は全員が急性放射能症

 

昭和20年(1945年)の原爆投下のみならず

その記憶も生々しかったであろう昭和29年に

日本の第五福竜丸乗組員は

水素爆弾として世界最初の犠牲者となってしまったのです

 

 

普通の生活が一変し

命や人生の喜びを奪われた乗組員や家族の方々

 

それは想像を絶する苦しみだったのではないでしょうか?

 


第五福竜丸展示館は入場無料で

その記憶を学ぶことができます

 

真っ赤な大漁旗に迎えられ

館内へ入ると、第五福竜丸がドデンと展示され

当時の記憶資料も見ることができます

 

 

そして、衝撃的なのがこちらの年表です


 

これは1940年代からの世界の核実験の記録年表です

悲しいのは、その年号が今も尚、更新されている事です


 

第五福竜丸展示館は福竜丸の船員のみならず、

核実験場のある島の様子も展示されていました

 

そこには

核実験ということに巻き込まれてしまった人々の

それに抵抗できなかった犠牲の姿が記憶されていました

 

 

 

三月一日

 

平和のためにわたしたちができることは

まず、史実を学ぶことではないでしょうか...と。