「ワインは湯浅さん」
ソムリエ協会の資格を取得していることもあり
仕事仲間も友人も「私=ワイン」と思ってくれているのですが
実は私、もっともっと昔に日本酒の利き酒師の資格も取得しています
なので、本当はね、日本酒もだ~い好きなのです
先日、立ち寄ったお店で、私にとっての運命のお酒と再会できました
入谷にある「侘助」 ←読めますか?こちら、わびすけと読みます
地元の方々に愛され続けているこちらの酒場は
あったか~き優しさに包まれる居心地のよさ!
初来店でも馴染みの客のように接してくださるので
その懐にドカンと飛び込み、長居してしまいました~
食材の美点を引き出すことにこだわった
思いやりあふれるお料理に合わせて
どんなリクエストにも万能に応えられそうな
振り幅広き日本酒の品揃えは感動モノ
特に、この「宗玄」の生原酒があるなんてスゴイ
何を隠そう、このお酒こそが私の飲兵衛人生を開眼させた日本酒
昔、グルメ番組のリポーターをしていた頃
日本酒をテーマにする放送回があったのですが・・・
実は、その時の私は日本酒があまり得意ではなくてね
取材させていただくお店は日本酒専門店!
お店の大将に失礼があっては申し訳ないので
正直にそのことを伝えたんです
すると・・・騙されたと思ってこれを飲んでごらんと!
大将が出してくれたのがこの「宗玄」
口に含むと・・・
今でもはっきりと覚えているのですが
口の中にさざ波が起こったんです
旨みが迫ってくるさざ波って感じ?本当に美味しくって!
一瞬で日本酒ファンになったというわけです(笑)
あまりにもハマって、一時は酒蔵巡りもしていました
石川県の宗玄の蔵元も旅しましたよ!懐かしいな~
でもね、この宗玄はかなり希少で
なかなか置いているお店がないんです
なので、侘助さん、本当にすごいです
さて、こちらの侘助ですが
もともとはお母さんの家庭料理をベースとして開店!
その後、二代目となる息子さんが関西へ料理修行へ行き
そこで習得した食のいろはと出合いがくれた知恵と技を加え、
おふくろの味を守りながらも発展させたという感じでね
根底にはおふくろの味へのオマージュ(敬意)が込められているのでしょうね
何を食べても、美味しさと同時にものすごい安堵が届くんです
おかんの真心とプロの粋が共存したこだわりのお料理!
そう!食べていて嬉しくなるお食事ばかりでした
生で届いたものを調理したとのことで
歯ごたえと中からあふれくる甘みが抜群でした
今が旬の深谷ねぎ!
写真ではわかりづらいかもしれませんがものすごく太かった!
食べごたえ満点で、これまた絶品な甘さがたまりませんでした
日本酒はお店の方に選んでもらう方向で楽しむことに!
すると 「どれくらい飲みますか?」と。
飲む量のプランとお料理に合わせて
相性のよい順番で日本酒を選んでくれるんです
出てくる日本酒があまりにも美味しくって
お料理も進む、進む・・・
進みすぎて、お料理の写真を撮るのを忘れてしまいましたが(笑)
常連さんがよく頼むという自家製燻製の写真はしっかりパチリ
チーズの燻製、いっくらでも入りそうでした(笑)
最近の日本酒は見た目にもこだわっていますね~!
新聞紙? これがパッケージだそうです
でも、デリケートな日本酒は紫外線がにがてですからね
インパクトもかなりですし、なかなかのアイディアですよね
お豆を塩蒸ししたこちら!
素朴な料理ながら塩加減もお豆のかたさも絶妙でした
このおつまみだけでも贅沢な心になっていくんですもの!
かなり、美味しいってわかります?頼むべし
書道の先生でもあるお母さんが書いたお品書きも素晴らしいのですが
優しさを感じたのはこちらの添え書き!
禁煙ではなく節煙ってところは喫煙者も思いやっていますし
とはいえ、タバコが苦手な人にとって
銘酒を口にする時の煙は迷惑ですからね
こういう配慮は本当にありがたいです
ひっきりなしにお客さんが入って来て
あっという間に満席になっていた侘助
私もこんなに呑むつもりではなかったのに
穏やかな時間とおいしい料理とお酒に酔いしれたのか
気がつけばこんなにたくさんの種類に口づけていたのですね
あぁ~!おいしかった!ごちそうさまでした
店名の由来でもある侘助(わびすけ)という椿の花の見頃は三月~四月
その頃に着物でも着て、また行たいな~
もう少ししたらたけのこが入り、筍料理の楽しい季節になるって
二代目がおっしゃっていたので、それをいただきにね