12月12日㈯に映画「母と暮せば」が
全国ロードショー公開されます
山田洋次監督 吉永小百合さん 二宮和也さん
錚々たるキャストとスタッフが集まり
今までにはないテイストの映画が誕生したと
既に話題になっていますよね
この映画は原爆投下された長崎が舞台です
終戦70年のこの夏、
私は映画「母と暮せば」のロケ地を巡る旅に出かけました
ロケ地となった黒崎教会です
長崎市内から1時間強 バス移動をしました
長崎バスで坂の浦行きへ50分ほど向かい
乗り換えること更に20~30分の地にあると聞いていました
市内を離れ、山道に入ってからしばらく同じ景色で
行き交う車も殆どなくなってきた頃・・・。
教会があるかどうか不安になりました
そんな矢先に「黒崎教会前」というアナウンスが![]()
あわててバスを飛び降りました
空気がおいしいっ![]()
ぐる~と見渡すと
右上にそれらしき建物を発見!
山道の上の小高い丘に目的の教会がありました
教会へ続く階段をテクテク登ると
赤レンガの美しい建物が!
小さな窓とアーチが魅力のロマネスク聖堂!
遮るものが何もない大空を舞台に清らかに立つ教会は
天国へ続く地のように感じました![]()
見下ろすと息を呑むような絶景の海が望めます
いわし漁で栄えたこの一体は
その昔、過酷なキリシタン弾圧に忍び耐えた地でもあり
どこか、人々の献身の想いがあふれるような神聖さが![]()
黒崎教会の赤レンガの壁も
信徒が茹でた干し芋を売って資金を貯え
煉瓦をひとつひとつ積み上げたと言われています
ひっそりと佇むそこには どこか
そこはかとない意志の強さのようなものが溢れています
黒崎教会へは事前に電話(0959-25-0007)を入れ
見せていただけるか確認しましたが
自由に入場できるシステムでした
おごそかな空間![]()
内部もロマネスク建築の代表でもある
アーチを駆使したリブヴォールド天井で
無音なのに、賛美歌が聞こえてきそうな感じ
映画「母と暮せば」でも大切なシーンで使われています
監督がこの教会にこだわって撮影したのも納得
ここの「気」は私のつたない表現力ではうまく伝えられません
ただ 自分の心が静かに清められていく感じで・・・
今、思い出しても 神聖なヴェールが舞い降りてくる感じ
再来したいと心から想う場所となりました![]()
自然と一体化したような黒崎教会
この地から更に北へ進むと
まるで教会巡回コースのように
幾つもの教会に出会えるそうです
ただね・・・。
時間によっては1時間に1本しかバスが走っていないので
車じゃないと、時間プランは綿密にする必要があります!
バス停で時刻表をのぞいていたら
近くに住んでいると思われるおばあちゃんが
「二週間ぐらい前に吉永小百合さんと
ニノって 嵐の人気者が来てね
地元の人も映画に出て・・・
戦後当時の服に見えるようなものを着てくれって」と。
黒崎教会がロケ地として選ばれたことを誇りとばかりに
嬉しそうに話しかけてくれました
35度を越える暑さの中
聖歌を歌う撮影がエキストラも参加したシーンです
今年の夏は本当に暑かったですからね
100人ものエキストラも参加した
黒崎教会のシーンもこの映画の見所のひとつですね![]()







