今日はランジェリーアドバイザー湯浅美和子としてのアドバイスです
よく受ける質問の中に「ノンワイヤーブラってどうなんですか?」というものが!
ブラジャーにはワイヤーがあり、ないのは子ども用やスポーツブラのみという常識は既に崩壊!
デイリーブラでもノンワイヤーがぐいぐいと主流ブラの座をねらっています!
UNIQLOのブラトップ (ブラパッド付キャミ)の爆発的ヒットを機に、おっぱいってワイヤーが入ったブラジャーをつけなくてもいいんだぁ~!というような価値観になった女子も多いのでは!
そんな時流からノンワイヤーブラの愛用者も増加中です。
そこで、本題に戻りますが・・・。
ノンワイヤーブラってどうなんでしょう
ズバリ!
ノンワイヤーブラは美点と弱点を理解して着用すべし!
「点」の着用はおすすめですが「継続線」で着用することは控えるべし!
どういうことかと言いますと・・・。
そもそもワイヤーとはバストを正円に導くために設置されているパーツ!
正しいバストは美しいお椀型で、ワイヤーから1周させた円周が正円であることが理想なのです。この円周をバージスラインと呼ぶのですが、正円バージスが美乳の基準とされています。
ところが、バストはバージスラインから崩れてしまうので、その老化を軽減させるためにもワイヤーは重要!お椀型バストをキープするためにもワイヤーは大切なパーツなのです。
一方、ノンワイヤーブラはブラジャーに求める優先順位を「お椀型バスト」よりも他に重きを置いたものが多いんです。
例えば、こちら↓
トリンプの人気ブランド sloggi (スロギー) のウルトラフィットブラの場合、何よりも重要視させたのは「着けていないようなストレスフリーな着用感」です。締めつけ感からの解放目的で生まれたインナーです。
縫い目が一切ありません。タグもなく、ロゴを接着させた部分も特殊な接着技術を使っているので着用した際のゴリゴリ感もありません。
まるでマシュマロのようなやわらか~な肌触り!しかも、とっても薄いので自分の皮膚のように違和感なくボディにフィットします。
でも、造形性は弱く、ワイヤー入りブラを着用している時よりもバストが平べったく楕円のようになります・・・。お椀型バストにはならないので、「楽したい時」のみの着用には向いていますが、着け続けるとワイヤー部分からの円周(バージスライン)も曖昧になります。
ブラカップがついているので、バストトップのフォローは可能!でも、バストを支える機能は弱いのでハードな運動時には向いていません。
つまり 美点・つけ心地がソフトな上、肌に下着の跡がつきづらい
でも 弱点・補正機能が劣る
更に、縫い目がなく裾が切りっぱなし加工なのでアウターに下着のラインが響かないのも魅力です。
なので、このようなノンワイヤーブラは「つけ心地の楽さ」や「アウターに下着のラインを響かせたくない」という目的のある一日使いにし、美乳キープのためには毎日着け続けないことが得策です
ちなみに、このような切りっぱなしのライン響き対策インナーはユーモラスに進化しています。
先日、おじゃまさせていただきました日本ボディファッション協会 主催のインナーの展示会にて見つけたこちら!何に見えますか?
ポケットティッシュパックに見えますよね~!
ところが
なんと
じゃじゃじゃ~ん
広げてみるとおパンツちゃんなのですっ
ショーツの内側にポケットを作り、ここに他の生地を入れ込むと、先ほどのポケットティッシュケースのようになるんです。
温泉やスポーツクラブなどで更衣室に持ち込んだ下着が丸見えなんてことにならない!とっても素敵なアイディアですよね
面白いのが、この商品開発をしたのがワイヤー作りの先駆者的会社であるユタックス だということ。
ワイヤー作りの実力会社がワイヤーなしインナーにも力を注いでいるんですよ。
ちなみに、私はこのようなブラを一日中おうちにいるようなオフの日に着用したりします。ショーツは身体にフィットしたアウターを着用する際に履くことも!ショーツのラインがアウターに響かないので重宝します
下着の美点をよく理解して着用することが、下着の恩恵を授かるビューティー術ですよ
下着の専門家 日本ボディファッション協会認定インティメイトアドバイザー
湯浅 美和子