朝の連ドラを観ている。


戦争が始まり、物資は軍隊に優先され庶民にはほとんど行き渡らなくなる。


結果、創業百年以上の材木店も開業八十年の弁当屋も閉店に追い込まれている。


なんとかミクス三本の矢とかデフレ脱却とか言っても戦争が起きればすべてはストップしてしまう。


大河ドラマを観た。


秀吉の小田原攻めの件、石田三成が真田信繁に言う、ひとたび戦が始まってしまうと暴れ牛のようにそれは誰も止められなくなると。


七月に行われる参議員選挙の開示が始まった。


また喧しい日々がやってくるのだが、今度の選挙の争点は経済ではない、改憲の是非である。


昨秋多くの憲法学者が違憲であるとの見解を無視、また国会を取り巻く反対デモをものともせず強行採決という暴挙により、今春施行された安全保障法案。


ゴリ押しした法律とつじつまを合わせるかのように憲法改正をもくろむ現与党。


参院選の結果、もし与党が三分の二議席以上を占めれば間違いなく憲法は改正される。


最後のブレーキがなくなるのだ。


先日二十年ぶりである知人宅を訪ねた。


私と年齢も近く二十代もふたりいる四人家族。


余裕も感じられる幸せな家庭なのだが、政治には無関心、新聞もとっていなかった。


自分の子どもや孫の世代に関わるとなれば興味がないとは言っていられないはずなのに。


水商売の世界、接客の掟に政治と野球の話はタブーというのがある。


道場においても政治の話はタブーであろうか。


違うと思う。


道に政を照らし合わせてディスカッションするのであれば、有意義であろう。

議論を交わすうちに考えも深まると思う。


私自身世の中のことをあまり知らない、だから老眼をこすりながら新聞やニュースを見る。


一票を投ずる判断材料が欲しいのだ。


恥ずべきは無知ではなく、無関心だと思う。


投票しても何も変わらないから選挙に行かない、よく聞くが戦後七十年、日本がこれほど変化した一年はあるまい。


来月の参院選は日本の未来を決定する分岐点である。