先日、新宿伊勢丹で開催された、アートソムリエ・山本冬彦 さんのトークショーにお邪魔してきました。
山本さんはサラリーマンでありながら30年にも渡り作品を収集してきた生粋のコレクター。
自身が20代後半の時に自宅を購入したのを機に日本画を買ったのがコレクター人生の始まりで、
それからコツコツと買ってきた作品の数は何と1300点以上!!
山本冬彦のその名を冠したコレクション展が美術館で開催されるほど、
今の日本の美術界においてとても有名なお方です。
その山本さんのテーマは、「購入者を増やす」こと。
この日の講演のタイトルもズバリ「見るアートから買うアートへ」というものでした。
山本さんによると、日本と言うのは世界で一番アートの好きな国民だそうです。
というのも、美術館やアートフェスなどに訪れる来場者数が世界一だとか。
つまり見るのは大好き。
しかしながらいざ作品を購入しようとすると、なかなか敷居が高く、そこまではいかない。
そんな方たちに向けて、
「画廊は決して敷居の高いところではない」
「絵は決して高いものばかりではない」
「絵を買うということは、自分で考える力を養うことにもなる」
といったようなお話をされていました。
中でも一番心に残ったのは、
「日本では毎年2万人以上もの人が美術関連の学校を卒業している。でもそれらの人が生きていけるだけのマーケットは残念ながら今の日本にはない。そのために購買者のすそ野を広げなければ。」
というところ。
これには女子美を卒業している小松も思うところがあるらしく、
神妙に聞き入っておりました。
さてそんな山本さん、現在も一般のサラリーマンやOLさん向けに画廊巡りツアーやアート講座など開催しています。
ブログ で情報発信されてるようなので、ぜひチェックしてみてくださいね。
「週末はギャラリーめぐり」という本も書かれてますので良かったらどうぞ!