これってシオカラトンボのメス? |  三浦の村の写真館

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   海に囲まれた、三浦の村の写真を撮りながら、たまには隣り村に出掛けたり、若き日の昔話に耽りたいと思います。

シオカラトンボは、オスは白っぽいような青い体をしていますが、メスは黄色い体をしているので、俗にムギワラトンボとも言われています。
しかし、シオカラトンボが羽化した直後では、オスもメスも黄色い体をしているそうです。

こちらは、体が黄色いムギワラトンボです。
つまり、シオカラトンボのメスなので、体の色の他には、尻尾の先端にある付属器には、3本の突起が出ています。また腹の第8節の部分がやや膨らんでいます。
それに対して、シオカラトンボのオスは、体が青く、付属器の突起が2本だけで、腹の膨らみもありません。


$三浦の村の写真館-シオカラトンボ1


先日、三浦のフィールドで、青い体のシオカラトンボが、盛んに尻尾を水面に打ち付けて、あたかも産卵をしているような仕草をしていました。
「あれえ、青いシオカラトンボって、産卵するんだっけ?」と、妙な違和感を覚えながら、それを見ていると、やがて水辺の枝に止まり、体を休めています。
その産卵の仕草は撮れませんでしたが、青いシオカラトンボが翅を休める姿を、望遠で撮影しました


$三浦の村の写真館-シオカラトンボ2

家に帰り、Web検索で調べてみると、青いシオカラトンボの姿をしたメスがいて、実際に産卵行動をする動画もありました。
それはまさに、私が見た、青いシオカラトンボの産卵の仕草でした。

そこで、上の写真の尻尾の部分を拡大表示してみました。
こうして拡大すると、先端の付属器が三本に分かれているように見えるので、もしかしたら、これが青いシオカラトンボのメスかも知れません。
しかし、メスの特徴である、腹の膨らみが無い事から、これはやはりオスではないかと思われる節もあり、この青いシオカラトンボは、単にメスの産卵行動を真似していただけなのかも知れません。


$三浦の村の写真館-シオカラトンボ3

今度、同じ個体を見付けたら、じっくりと観察してみます。