先月、松竹座で玉三郎さんの「はるのひととき」を観にいった。
松竹座は去年七月以来なので、久しぶりな感じがする。
そして松竹座の席は狭い。
最初は越路吹雪物語から始まったけれども、越路吹雪という人を知らず、
始まるまでは吹雪の道を越える物語なのかなと思っていた。
幕が上がり、春風亭小朝さんが越路吹雪の物語を語り始めてから、
何か様子がおかしいと感じ始め、徐々に状況がはっきりとしてきました。
越路吹雪というのは人で、その人の物語なのだと。
後で調べたら、とても有名な方のようで。
小朝さんが越路吹雪の物語を語り、その合間に玉三郎さんが歌を披露する内容だった。
玉三郎さんの歌声を初めて聴いたけど、その上手さに驚いた。
そして、玉三郎さんらしい歌い方だった。
小朝さんの語り口もわかりやすく、内容が頭にスッと入ってきて、さすが噺家だと感心した。
その後は、小朝さんの「芝浜」という落語。
これもまた素晴らしい話で、楽しめた。
最後は、玉三郎さんの地唄舞「雪」で締めくくられた。
その繊細で美しく神秘的な舞は圧巻だった。
幕が下りてから再び上がると、そこには座礼する玉三郎さんがいた。
その姿は美しく、座礼だけでこれほど魅力的に見せることができる人は、
他にいないだろうと思った。
プログラム
松竹座のコースターを買った。
松竹座のキャラクター しょーちまる と、松竹座の外観。
何か気に入った。
翌週も、松竹座だ。