九月博多座大歌舞伎 市川團十郎白猿襲名披露 | 五反島愚記

五反島愚記

日々の取るに足らない話や、歌舞伎や歴史ついても、備忘のために書いていきたいとおもいます。
私的な愚記ではありますが、読んでいただければ幸いです。

先日、博多座で行われていた、市川團十郎白猿襲名披露をみにいった。

 

 

 

 

六月に博多座に行ったばかりで、

またこんなすぐに行くことになるとは思わなかった。

 

 

 

通りもんが凄い積まれている。

かなり売れるのだろうか。

 

 

 

博多座で團十郎襲名披露があるのは、今この瞬間しかないので、行くことにした。

新之助くんが團十郎襲名するまで、生きている自信はない。

 

 

 

博多座はどこから、どういうアングルで写真を撮ればよいのか難しい。

 

 

 

しっくり収まらない。

 

 

 

 

 

満員御礼

 

 

 

牡丹の緞帳。

去年、歌舞伎座での襲名のときも牡丹の緞帳だったけれども、博多座のこっちの緞帳の方が色合いが綺麗な感じがする。

 

 

 

今回は、歌舞伎十八番づくしの演目。

 

昼の部

 

矢の根

右團次さんの派手で豪快な五郎いい。
舌が回ってないような独特の口跡が、荒々しさを増してさらによい。

馬に乗って大根を振り上げてる五郎を、江戸時代の人はどんな感情で観ていたのだろうか。
笑うのだろうか。

おぉーっとなるのだろうか。

私は何か変だけど格好良いなと思いながら観ていた。

 

 

外郎売

 

外郎売の新之助くんが神懸かっている。
去年の歌舞伎座よりさらに進化しているような気がする。

台詞も口先からではなく、本当によく感情がこもっている。
大人より感情豊かな感じする。

 

早口の台詞も見事で、単に早く言えてるだけではなく、早口の中にも感情豊かに減り張りをつけている。

見た目も身振りも素晴らしい。

まだ十歳であることに驚かされる。

 

 

景清

 

景清ははじめてみた。

 

今回の景清は、海老蔵であった頃の團十郎さんが、

平成二十六年(2014)に通し狂言として構成した「壽三升景清」の牢破りの一場面を再構成したようだ。

 

景清が牢から出てからが、どんどん盛り上がり大迫力がある。
演奏も津軽三味線に太鼓も加わり、さらに迫力が増した。

そして大きな海老が。

こんな派手で豪快な演目は團十郎さんにしか無理だろう。
今年一番興奮したかもしれない。

もう一度、観てみたい。

 

 

 

 

昼食に襲名弁当を食べた。

おいしかった。

 

 

 

 

 

夜の部

 

鞘當

 

芝翫さんと愛之助さんによる鞘當で、留女に孝太郎さん。

三人とも好きな役者で、よい組み合わせであった。

 

 

そして口上

 

梅玉さん、孝太郎さん、右團次さん、松江さん、愛之助さん、扇雀さん

芝翫さん、萬次郎さん、男女蔵さん、市蔵さん、友右衛門さんと挨拶をつとめられ、

そして團十郎さん、新之助くんの挨拶がおこなわれた。
最後は團十郎さんのにらみで締めくくられた。

 

すごい目だ。

 

 

 

去年五月の團菊祭以来の暫。

二年連続で観られるとは思ってもいなかった。


役者も勢揃いで見どころ満載。

團十郎の存在の大きさを改めて感じた。
やっぱりスターである。

 

 

 

 

何か今回の公演はとても興奮した。

歌舞伎十八番づくしでとても満足した。

 

そして景清がどうしても頭から離れない。

本当によかった。

 

今年行った歌舞伎公演で一番楽しかった。

 

 

筋書

 

 

帰り、新幹線の時間まで少し余裕があったので、ラーメンを食べた。

 

 

長浜ラーメン。

 

 

何か子供の頃にあったような、古いラーメンの味がした。


 

さて帰ろう。

 

 

次いつ博多に来られろうだろうか。

今度はゆっくりと滞在したいものだ。

 

帰りの新幹線の中でも、景清が頭から離れなかった。