寺社百巡りの八番目として、吹田市の素盞嗚尊神社に参拝し疫病退散と世界平和を祈願した。
参道入口の鳥居 昭和十二年(1937年)製
境内入口の階段
境内入口の鳥居 大正五年(1916年)製
拝殿 昭和五十九年(1984年)再建されたもの
素盞嗚尊(スサノオノミコト)神社は、一般的に片山神社と呼ばれている。
地元の人も、素盞嗚尊神社と聞いても馴染みはないだろう。
道路沿い入口の「片山神社」表記
社号標の「素盞嗚尊神社」表記
片山神社の創建がいつなのかは不明である。
戦国時代の兵火や、大正三年(1914年)の火事により建造物一切を消失しており、古文書等が神社に残っておらず、詳細が不明な点が多い。
元禄五年(1962年)の石川吟味帳によると「摂州嶋下郡片山村牛頭天王社」と記載されている。
牛頭天王は素盞嗚尊と同体と信じられているので、祭神はその頃から変わっていないと考えられるだろう。
片山神社のすぐ近くで隣村の吹田村にある泉殿宮も高浜神社も、貞観十一年(869年)の牛頭天王遷座に由緒のある神社である。
この片山神社も元々片山村の産土神を祀っており、牛頭天王遷座の頃に牛頭天王も祀るようになったのかもしれない。
境内石造物などに記されている紀年より、大正五年(1916年)と昭和十二年(1937年)に境内整備が行われ現代の姿になっていることがうかがえる。
豊川稲荷大明神
十二支稲荷大明神
愛宕社
愛宕社は片山神社から少し離れた朝日ヶ丘町にあったものを明治四十年(1907年)合祀。
結び社 鳥居は大正十五年(1926年)製
元鳥居柱を使用した大灯籠
平成七年(1995年)一月十七日の阪神大震災で、境内東入口に構えていた鳥居が倒壊し、その柱を利用して大灯籠を建立。
震災で犠牲になられた方々の慰霊の意味がこめられている。
本殿 横から
片山神社を後に、次へ向かった。
【アクセス】
住所:〒564-0072 大阪府吹田市出口町3−3
電車:JR 東海道本線 吹田駅下車 徒歩7分