「自分放棄」に気づかせてくれたアサーション

今日は、昨日のこちらの記事の続きです。
『主語を「私」から始めるコミュニケーション～アサーション～』

通常、日頃からアサーションで
人間関係を結べている人と言うのは
そうでない人に比べると
ストレスの程度が低いと言われています。

主語を「私＝I」にして、
自分の希望やニーズを堂々と表現するのですから、
そこに「抑圧」や「我慢」が生じ難いわけで、
確かに不要なストレスは減るんだろうな・・・
と頭では理解できていました。

が、それをいざ実践しはじめると、
私の中には、何故か強烈な抵抗が生じ始めたのです。

「自分の希望や要求をそのまま伝えても本当にいいの？
それを聞いた相手はどう思うだろう？
傷つかない？不愉快になるんじゃないの？
これって結局は、
自己中心的なコミュニケーションなんじゃないの？」

そんな思いが渦巻いてしまい、
なかなか「アサーション」の土俵に立てないのです。

どうにか”それっぽいこと”が言えた後も、
モヤモヤとした罪悪感が胸の中に垂れ込めて、
私にとっての「アサーション」の学びと実践は
かえってストレスの種・増強になっていきました。

そんな時、今回の大学進学の件で
諸々とアドバイスを頂いたりしてお世話になった
Sさんから、ある一冊の本をご紹介いただいたのです。
その本がこちら・・・・

『ポリヴェーガル理論』に基づいて書かれた本でした。

今はざっくりとだけお話しますが、
人間の自律神経には
「交感神経」と「副交感神経」があることは
たいていの方はご存じですよね？

「闘争・逃走」をつかさどる「交感神経」ではなく
幸せに生きるためには「休息モード」の
「副交感神経」を優位にしていきましょうね～
なんて言葉を耳にしたことがある方も多いと思います。

ところが近年、
実はこの「副交感神経」には2種類の別回線があることが
分かってきました。

それが、人と繋がることを促す
「腹側迷走神経」と、
休息や、身を守る凍り付きを促す、
「背側迷走神経」です。

（＊公式サイトの中のこちらの記事で
もう少し詳細に書いていますので、
ご興味のある方はどうぞ・・・）

その内の「背側迷走神経」が
過剰に働いたままだと、
人と繋がる「腹側迷走神経」は上手く働かず、
ショックとトラウマ状態のままに
留まってしまう・・・と言うのです。

要するに、単純に
「副交感神経」を優位にしましょうね～
ではどうやら不完全・・・と言うことらしい。

そして、この要因は、
生後間もなくの養育者との関わり合い、
つまり「愛着」の問題が深く絡んでいます。
（”愛着”についてはまた別の機会に書きたいと思います。
ご興味のある方は、岡田尊司先生の
こちらの著書が参考になると思います。）

これまで漠然と生きずらいと感じてきたのと、
昨年、大きな喪失体験をきっかけに心が病んだ際に、
大嶋信頼先生と出会い、
FAP（催眠）療法を受ける中で、
自分に、「発達性トラウマ障害」があったことに気づき
丁寧にじっくりと焦らず向き合ってきましたが、
まさか「愛着」の問題が、
「神経系」にまで及んでいたなんて！と
本当に驚きました。

「アサーション」を行うのがとにかく苦しいのも
ひょっとしたらこの辺りに手掛かりがあるのかも知れない・・。

そんな思いで、ポリヴェーガル理論を基礎としている
心理療法（SE™療法）について実際にクライアントになることで
臨床・体験し始めたところですが、

いま、予想を遥かに超えた気づきを得られています。

そして「アサーション」への抵抗の謎も
少しずつですが、解け始めています。
根底にあったのは、
「自分放棄」と歪んだ「甘え」と「依存心」だったのですが。

（この部分は、もう少しクリアになったら言語化したいと
思っています。）

今日も最後までお読みくださり
ありがとうございます。＾＾

さとうみゆき

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