ASDとHSP似てるけど違うと思うこと | 発達障害家族の記録

発達障害家族の記録

発達障害について、当事者として、
当事者の家族の立場としての両面から書いてます。

「私ってHSPだと思う」

「私ASDかもしれない・・」

 

・・・て言ってる人で、違うと思うよ?って人がたまにいる。

 

姉の職場にも自分はHSPだと言っている迷惑な人がいるらしい。

 

以前、HSPのチェックリストが友人のグループLINEに回ってきたことがあったけど

普通はあの項目にいくつか当てはまるものがあると思うので、

自分はそうかも?って思う人が多いのは分かる気がする。

(私は全く当てはまらなかったけど(笑))

 

でも、たまにHSPのほうに近い人が自分はASDかもしれないって言ってる人もいる。

私のママ友は、お母様がコミュ障らしくASD傾向があることで、

遺伝的に自分もそうではないか?と思っていたらしい。

私もそのママ友、ASDっぽいと感じたことがあるが、HSPのほうだと思う。

 

ASDとHSP、

・外部の刺激(光、音、匂いなど)に敏感

・一人になれる時間が必要

・普通の人が気が付かない細かい部分に気が付く


などの共通点があるが

 

ASD多めの家庭環境で育ったASDありの私がASD,HSPを区別する根拠はその人の情報量

 

HSPとは、脳内のミラーニューロンが活発に反応するため、小さな情報を拾ってしまい情報過剰摂取で脳が疲れやすい、というものらしい。


一方、ASDは、基本自分の興味のある情報しか拾わない。

 

HSPと思われる学生時代からの友人がいるが、

彼女は、まさに情報過剰摂取だったと思う。

 

興味がない情報もいちいち拾ってしまうからか、他人の細かい事情に詳しかったりする。

他人のことなんでも知ってる人、そんな印象。

 

あまりに知ってる情報が多いから、HSPママ友は皆から「え?・・・・なんでそんなことまで知ってるの?」って引かれたことがあった。


でもそのママ友は、「いや・・ウチの子大丈夫かなって思って、そうしたら他の子の様子が気になって子供に聞いちゃうんだよね」などとオドオドしながら説明していた。

 

皆も彼女の説明どおりに内心思っていたと思う。

自分が他人の目にどう映っているか分かっている点でHSPのほうだろうな・・と思った。

 

私も、HSPママ友が私よりもウチの子の学校での様子にやたらと詳しかったことで

内心、怖っ!って思っていた(笑)

 

けれど、興味ない情報は拾わない私にとって、

子供が親の前では見せない姿を知れたので、今思えば有難い存在だったと思っている。

 


HSPとASD、一見すると、どっちも気にしぃで繊細な人に見えるが

ASDの場合、普通の人が気にすることでも全く気にしないことがある。

 

 

それと、HSP傾向のある人に

「○○って知ってる?」ってマイナー情報を振ると

大抵は、知ってたりして、

「それって本当は▼▼なんだってね」

って私が知らない情報が付け加えられて逆に驚く(笑)

 

夫はHSPのチェック項目にいくつか当てはまったから、自分はHSPではないかと言っていた。

義母も、繊細、という部分でなんとなく自分をHSPのようなものだと認識してそう・・

 

ASDの場合、興味がないことは本当に知らない。

なので、誰もが知ってるようなことでも全く知らないことがある。

 

以前、義母と雑談をしていて、「ニートってなに?」って聞かれたことがあった。

”ニート”って言葉はテレビで何回か耳にする機会はあったと思うが

興味ない情報はテレビで繰り返し使われた言葉でも拾わないからだと思う。

知らないことはゼロから説明が必要。

 

 

そもそもASDとHSPでは考えるロジックが違う

 

AでないものはB

 

のような結論に至るまで

 

HSPの人は人一倍多い情報量の中から精査して最終的に結論を導きだすらしい

 

AでないものはBでもない、かもしれないし

AかつBかもしれない、のだから決断が慎重


 

ASDの場合は最初に"AでないものはB"という理論があって動ける

 

なので、最初から情報量が多いと、ASDにとってはどうして良いかわからない。HSP+ASDの人はこれにあたると思う。

けれど、一旦自分の中で仮説を立てて動き出しながら、微調整することが出来るのが特徴。高知能の人に多そうなイメージ。

 

HSPなしASDの場合、動き出した途中で、”AでないものはB”みたいな理論が崩れたたら、もうそこでどうすれば良いかが分からない・・。ガーン

思っていたことと違うことが起こるとパニックになる。

 


HSPママ友のように、自分をASDではないか、と思うHSPさんの中には

両親どちらかにASD傾向があって、周りから影響を受けやすいHSPさんがそれに合わせて似てしまっただけってケースもあるんじゃなかな・・と思う。

 

なので、情報をやたら拾ってしまう人は、例えうっすらASDがあったとしても、一旦はHSPとしての対策を取ったほうが良いのではないか・・と私的に思う。

 

なぜなら、HSP傾向の薄いASDほど、人からどう思われようと気にしない。っていうか、気付いていない(笑)

なので、周りと上手くやっていくためにあえて他人に興味を持って

気に掛けることからスタートする必要がある。

 

逆に膨大な情報に振り回されやすいHSPはASDに近づくことが目標になると思う。

 

 

似てるようで違うASDとHSP

上手く協力できれば、互いに足りないものを補い合えるいい関係になると思う。  (希望)