大工さん | スモールハウスを作ろうブログ

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兵庫県佐用町海内地区でスモールハウスをつくっています。

モッチーのスモールハウスを着手するまでには、まだまだ時間がかかります。

それまでは母家の造作がメインになりますがどうぞお許しください。

ようやく解体も終わり、次なるステップは改築。


母家は築100年以上の古民家。

経年劣化は否めない状態です。

しかしこれをリフォームするのは、もう素人大工では太刀打ちできないレベルです。

はい、プロの方にお願いしています。


草原舎の大工、赤澤龍太郎棟梁


まずはシロアリに食い荒らされて無惨な状態のケヤキの大黒柱。


12cm沈んでいた柱をジャッキアップ

しかし7cmまでで止まってしまいました。

沈んだ状態で過去に屋根を修理したようで、垂木と野地板に負荷がかかり7cmのアップで限界だったそうです。


束石の上に綺麗に修復された大黒柱


栗の柱修復後

修復材はヒノキの四寸角材ですが、元の栗の柱が少し太いと思いませんか。

そうなんです、四寸二分の角材です。

建築当時は材木屋さんが規格通りの材を作ってそれを使っているわけでなく、木の伐倒から材を得ていたので建築当時の棟梁の判断で伐倒した材を最高に活かせる太さに材を引いていたのです。

それで現代から見れば中途半端な角材なんです。


お仕事中に手を止めさせ質問攻めにしても気軽な対応をしていただき、ありがとうございました。


赤澤龍太郎氏