ご無沙汰しております。
気付けば、約半月ぶりの投稿です。

娘の夏休みで多忙だったとはいえ
申し訳ありません。

さて、今回は…
8/30(金)に萩市で開催された
山口県理学療法士協会北部ブロック主催
足部機能の評価と靴に関するセミナー
に関するアウトプット記事です。


前半は、足部の解剖学の復習と
アライメント評価方法の紹介。

【Foot Posture Index-6】
足部の回内/回外に関する
6項目のアライメント評価を総合して
扁平足とハイアーチの程度を知る。
簡単に説明すると…
*回内足⇒重心が内側に偏位
                ⇒内側縦アーチが崩れて低下
                ⇒強くなると扁平足に
*回外足⇒重心が外側に偏位
                ⇒外側縦アーチが崩れて低下
                ⇒強くなるとハイアーチに

【フットプリント】
足底にかかる圧力分布をみる
足部アライメント(回内/回外)を推測
*静的評価:静止立位での状態
*動的評価:歩行時の状態


↑動的評価。内反小趾だからか内側へ荷重
して回避しているようです。やや回内。

静止立位ではとったことがありますが、
歩行では初めてで、興味深かったです。
ただ、歩きながら踏むので
足の位置を合わせようとして代償動作が
入りやすそうなのが難点だと思います。
講師曰く『(踏む人の)センスが必要』
(…それってどうなの?)


後半は靴(スポーツシューズ)について
基本的構造の説明と
足長(サイズ),足囲(ワイズ)の測定方法。

講師の方が簡易的に作られたという
さしがねに似た器具を用いて足長を測定。
私の右足は23cmだそうです。
(…おや?シューフィッターさんの計測
ではそんなに小さくなかったよ?)

そして足囲。
これは足長で呆気に取られてしまい
細かい値は失念しましたが
足長23.0cmでのワイズD相当とのこと。
(…おや、おや?何だかおかしい。)
JIS規格表を参照すると、同じ足囲なら、
足長24.0cmでワイズB相当のはず。
立位(荷重下)なので、Bなら納得ですが…

足長が短く計測されたことでワイズが
広く判断された可能性があります。
何ということでしょう!?
自分が計測するときには、
細心の注意を払おうと思いました。


運動療法については、収穫がありました。
【つま先立ち】
一般的には下腿三頭筋(ふくらはぎ)の
筋力強化になりますが
アーチ形成にも役立つ筋力強化の一つ
*内側縦アーチに対して
        ⇒後脛骨筋を主に働かせるため
            足の裏が内側を向くように行う
*外側縦アーチに対して
        ⇒短腓骨筋を主に働かせるため
            足の裏が外側を向くように行う
*横アーチに対して
        ⇒後脛骨筋と長腓骨筋を均等に
            鍛えるため、内側にも外側にも
            偏らずにつま先立ち

従来の運動療法は
非荷重下で(座って)行う運動でした。
歩行に耐えられる筋力をつけるのに
荷重下で(立って)行う運動が
より効果的という説明には納得です。

なお、歩行分析の専門書に
記載されていた話になりますが…
歩行周期のうちターミナルスタンス
(つま先で地面を蹴って前進する相)で、
足趾は伸展(反る)方向に動きますが
このとき、足趾を曲げる筋の遠心性収縮
(引き伸ばされるのを堪えながら収縮)
によって運動を制御しています。

つま先立ちは、これと同じ筋収縮を
再現する筋トレでもありますので
正しいやり方で行うことが
アーチ形成以前に、大変重要です。


【その他、講義で参考になったこと】
*靴紐の結びかたについて解説
    (ダブルアイレクト,ヒールロック)
*JIS規格はあくまでも目安であり、
    実際に履いてみて評価する必要がある。 
    (メーカーによる違い,同じメーカー
    でもモデルが違えば変わる)
*闇雲にインソールでアーチを支えると
    メカノレセプターの密集している部位
    より先に少ない部位に刺激が入って
    しまうので良くない。
   必要性の有無を評価しましょう。

【疑問点】
*スニーカーには捨て寸がなく
    実測値+1cmのサイズ表記の靴を履く
   必要があることには触れられなかった。
*スポーツシューズ以外の靴には
    無関心な印象を受けました。
    (ヒール靴なんて論外なんでしょうね…
    自分はそうならないように、
    早く西村先生の講義を受けたいです)

いろいろ思うところがありまして
やや批判的な感想になりましたが
人に伝えるって、難しい。
果たして、私には、出来るだろうか…
もっと勉強しなくては。