妄想中です♪
☆閲覧注意☆
「では、坊ちゃん。私は和也さんをお迎えに行ってきます」
「うん。よろしく」
「坊ちゃん、点滴でカラダは楽になっても根本は治ってません。決して無理をしないように」
「夜だろ?分かってるし」
「夜だけではありません。全てにおいてです。無理をされれば和也さんの心配も増えます。甘えるところは甘えて。無理せず。あっ!甘えるの意味はですね……」
「(笑) 分かってるし。無理に動かずカズにお願いするよ。夜も我慢する。明後日のこともあるし」
「坊ちゃん、素晴らしいですね。では、行きます」
そう言ってスタスタと出て行った
本当に佐藤は俺をいつまでも子ども扱いするんだよな
まぁ、仕方ないか……
俺の知らない0歳の時から俺と一緒だし
俺以上に俺のこと知ってるし頭上がんねぇんだよな
それに佐藤が居なかったら俺こうやって今居ないし
カズが事故に遭った後、心配して父ちゃんと母ちゃんが仕事の都合つけて一緒に居てくれたけど、それは長くは出来なくて佐藤がずっと一緒に居てくれたもんな
まぁ、美羽も居てくれたけど
陰ながら見守る
そんな想いに行き着いて
カズが幸せになることが俺も幸せって思えるようになって悲しみよりそれが勝るようになったのも佐藤が一緒にいてくれたから
それに………
今こうやってカズとパートナーとして一緒に居られるのも佐藤のおかげだし
今はさ、無茶したらめっちゃ怒るくせに
カズを専属秘書にしようって思わせたのも車で拉致ったのも俺の考えの背中を押したから
色々ごちゃごちゃ考えて一歩踏み出さない俺に一歩踏み出させた佐藤
そりゃ、俺絶対佐藤に足向けて寝れねぇ
引っ越されたら足向けるかもだけど
「坊ちゃん、ごちゃごちゃ考えてる場合ですか?和也さんが今幸せと感じておられないと思うなら坊ちゃんが幸せにしたらいいじゃないですか?坊ちゃんは和也さんが幸せなら幸せなんでしょう?」
「うん」
「今の和也さんは幸せそうですか?今の和也さんを見ていて坊ちゃんは幸せですか?」
「幸せじゃねぇ」
「坊ちゃん、佐藤は知ってますよ。和也さんを想う気持ちは世界一重いです、坊ちゃんが」
「重いって(笑)」
「重くていいんです。これまでの時間分ですから。自慢なさって下さい。今、和也さんを幸せにしないでいつ幸せにするんです?」
「………どうやって」
「傍に置かれたら?」
♪♪♪~♪
『佐藤さんの車に乗ったよ。今から帰るけど買い物寄らなくていい?』
『佐藤が買ってくれてるから大丈夫』
『分かった』