☆閲覧注意☆
長ぇ
『今回は軽いお話だけ』
そう言って始まった筈なのにいつの間にかガッツリ数時間経ってるし!
まぁ、彼女だから知り得てる情報も聞けたし案外Win-Winではあった
取りたかった重鎮とのコンタクトも取れそうなポジションにいる彼女
その雑誌にだけは出ろって言う潤くんの気持ちが今日は痛い程分かった(笑)
女性記者が帰ってホッとしたのも束の間
瞬時に智に謝る言葉を探す
ケーキ出しっぱなしで身を隠した智が悪い?
違うな
あぁ、どうする事が一番良かったのか?
有名店で最近テレビや雑誌に取り上げられ始めたケーキ屋のケーキ
あの女性記者の目に止まらない訳が無いんだよ
「あれ?」
「ん?」
「ニノ、智がいない」
「はっ?」
逃げ込むのはいつも潤くんの部屋
俺と続き部屋になってるあのドアの向こうに飛び込んだのは確認したんだけど
何時間1人だった?
「ねぇ、智がこの部屋から1人で出られるとは思えないんだけど?」
「ケーキ屋行くにも途中までは着いて行ったからなぁ」
「電話!電話してみる」
机に置きっぱなしだったスマホを手に取れば何件もの着信
「翔さんから着信来てる……」
潤くんも手にしたスマホを眺めて
「俺にも来てる………ニノは智に掛けろよ。俺、翔さんに掛けるから」
「う、うん」
2人慌てて電話を掛けた