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黄砂でそらがかすんだと報道されるねずみ色の深い曇天にお日さまが顔をうすくのぞかせていた一日。
ジーッという虫の声が少し前から聞こえるようになった日常・・・。
「ハックシュン、ハハ、ハックシュン、ハハ、ハックシュン、ハハ、
ハックシュン!」
幸が 初めてくしゃみをした今日、
お腹の障害で 腹膜?がうまく動いてなくて
口や鼻から、物が出にくい幸が・・・、
くしゃみや咳、出戻しなんてめったにしなくて
全部腹痛になる幸が・・・
「ハックシュン!」と30分も唱えだした。
華は自分たちの幸せは何かを考えながら茶碗を洗っていた。
その時・・・、
「ハックシュン!」
とおふざけができるようになった幸に
ついに くしゃみというものが19歳数ヵ月で
おとずれたようなのだ。
やはり、健常児と障害児はそれぞれ
ある意味では同じだが、ある意味では途方もなく
体の仕組みが違うことはあきらかなのだ。
地震以来、
華の近くのストアでもGWに
アメリカ系、中東系の外人を見かけた。
またしても、
ぽんこつテレビはすなあらしを起こしたのだが
夕方になると機嫌よくなってもとに戻ったようだった。
元気になると、
又、華の腑に落ちるテレビのセリフのところで
瞬いていた。
それも、結構、ウルサイ・・・。
”前略、ミスターテレビ君、
黄砂にかすむ街並みという、
ちょっと昔のGWは熱くて動物園も汗ばむ季節だったけれど、
今は黄砂で鼻のむずがゆさ、
どちらがお好きですか?
その昔のこいのぼりがせんたくの柱で
砂利道ですがすがしくたなびいた日と
どの日がお好きですか?”
GWを想う色のバラはいかがですか?
と華は昔のドラマ風につぶやいた。
華は、ブログの小説を
書き始めた。
ワサワサと毎日が過ぎて
幸を学校に送るバスの道で
東から上るお日さまの位置を確認しながら、
幸を送っていた華だった。
今年は北京でオリンピックが開かれる年、
聖火が順番に地方を回っている話が
テレビから、聞こえていた。
いつもお日さまは同じ方向から上り、
季節が変わり始めるとそらの散歩道を少しづつ
夏に向かうなら、天に近いところに道を
変えていくようだった。
時折、白いあさ月がぽっかり浮かんで
お日さまとあさの青空を距離を置いて
色どっていた。
沙希人君から
会社の転勤の話が突然、
華のところに連絡があったのだった。
一度、転勤した沙希人は、半年もそこにいないで
また転勤のつらい知らせであった。
世の中にはこんなこともあるなんて
華は、不具合と受け止めていた・・・。
2008年
内閣支持率19パーセント
新聞発表
2011年
原発の真のコストと新しいエネルギーの到来、人の本当の意味でのエネルギー消費の意識が問われていた。青いバラがテレビドラマのテーマの映像に映る。
地デジまで数ヵ月・・・、
日にち限定品で3万を切る地デジテレビ
が広告にでるようになり、
ホームセンターでは2万を切るテレビも並んでいた。
つづく 、華