淡き花。四十一話 きさらぎの梅見色のバラ | 彩希 ユキノの花舟@微笑℃ルーム
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きさらぎの梅見色のバラ
 

 

淡き花。四十一話きさらぎ色の梅見色のバラ
 

春は、あけぼの。やうやう白くなりゆく山ぎは 少し明りて紫だちたる雲の細くたなびきたる。
 
― 枕草紙  清少納言より、
 
 
(清少納言の残したこの春は いつごろのことを言うのだろう?
冬至の頃・・・、あのくらい日々から、少しづつ朝から昼にかけてだんだん白く明けていく様、
 
きさらぎ2月か弥生3月か、
あさから昼にかけての明光度の目の覚めるようなはるめくきさらぎ2月・・・、
春を思うような明るさに春!と間違えそうになるが、
 
実は体を 震わせるくらい寒く1枚、羽織るものがいる着更着・・・。
 
 
ねむい~~、
明るくてもこんなにサム~イなら・・・、
華は小説どころでなく 解説するとアタマが鈍くて
冬眠に入りそう・・・、
凍えるほどの寒さは アタマに 小説にひびく・・・。
 
zzzzzz、zzzzzz、 )と華はつぶやいた。
 
(起きて~~~、華・・・、
つづき、つづきを書いてよ~・・・ね。
だって途中なのは イカン・・・。)とこころの中の花。は言った。
 
汗 はい、つづきです。)
と華は小説の続きを創り始めた。
 
 


パソコン
 
ポンコツテレビ テレビ が点滅する。1回
 
華はポンコツテレビを無視する。
 
 
ポンコツテレビが点滅する。
 華はポンコツテレビを無視する。  ×2回
 
                        
計3回・・・・。
 
ポンコツテレビが点滅する。
華は秘密のケータイを取る。
 
【寝てるのに~~~、
起こさないでェ~、 このォ~、ポンコツテレビ!】
と華は不思議なケータイでメールを送った。
 
【夢はでっかく・・・】
と華の信じる?ミスターテレビ君から
メールが来ました。
 
【しょうがないな~、
続き、】
と華はミスターテレビ君にメールを送った。
 
ローズインファンシーショップの
未来チャンネルでは・・・、
 
あさの暗さから 午前様の明るさが
目の醒めるような明るさになる光りの中、
北国では、
大雪で困っている様子と
南の国の山で噴火をして空気振動で
ガラスが割れる映像が
映っていました。

 
シーンを変えて
野球場での”王子”と呼ばれる
若い息吹を映していました。

すごく透明に見える街景に凍える寒さの中、
それでも小春日和の1日を晴れを映してしました。
 
 
「はい、いらっしゃいませ、
何かお探しですか?」
と店員は言いました。
 
「ええ、まだ寒いので温かいコートを探して
いるのですが・・・
 
ずっと今まで家に こもっていて
ようやく外に出てきたの・・・、
 
なんか、明るいけれど
まだ寒いわね・・・。」
と女の人は言った。
 
「どうぞ・・・、」
と店員は言った。
 
「あ、ごめんなさい、
何かを始めたくて
自分探し・・・、
 
何もできることがなくて・・・、
思い出しながら、
自分の小さな頃からを原稿用紙に
書きはじめたの・・・、
 
それでずっとこもってて
食料品とか日用品とかは
宅配があるから・・・、
ほんとに家から出ることがなくて
 
この書き始めた29年を
書き終わることができるのか
不安で・・・、
少しお買い物に出てきたの・・・」
と女の人は言いました。
 
「そうですか?
もう 節分ですよ、
春めくようで明るくなりますが
まだ、冷たいですよ・・・、
大丈夫ですか?」
と店員はいいました。
 
「29年前?
過去ですね。
思い出の中ですね。」
と店長が言いました。
 
「今を書いたほうが
楽なのに・・・、な」
ともうひとりの店員は言いました。
 
「昔か、2枚目俳優に似てるとか言われながら
のんびりしてた時もあった・・・、」
と店長は言いました。
 
「え!店長が?
いえいえ、何も言ってません。」
ともうひとりの店員は言った。
 
「過去、今、?書く・・・。
じぁ~ 未来は?解りますか?」
ともうひとりの店員は言いました。
 
「来年のことを言うと鬼が笑うと
言いますね。
 
起きたことの過去や見たことの今は解りますが
未来に何が起るかなんて
とっても解らないことですよ~。」
と女の人は言いました。
 
「でも 未来が解ったら、
なんとなくミステリアスですね。今までのデータを総合すれば
近い未来はわかるじゃないか?
あしたはもちろんここで働いている・・・のは歴然じゃないか?
それも未来・・・。」
ともうひとりの店員は言いました。
 
 
「きっと最後まで
書けますとも・・・。
 
今のあなたにはそれが
やることではないでしょうか?
ほかの事を始めてもまた1からになる。
 
大丈夫だと思いますよ。
 
求めるものはされど
与えられん・・・。
 
時はあなたと共に歩きます。
今は枯れ木のモノクロの冷たい季節
でももうすぐ梅が紅く咲きますよ。
 
土の中では一歩一歩花を咲かせようと
命の息吹をたくわえている。
 
そして睦月の次はきさらぎ・・・
風が吹いて弥生・・・と少しづつ進みますよ。
ほんの少しづつ、ほんの少しづつ・・・です。
冷たい中で梅が色鮮やかな紅色で咲き始めています。
 
ほんの少しづつ、
花が開いていきますよ。大丈夫です。」
と店長は言いました。
 
「そうですね。
もう、夢中な睦月は終わって
きさらぎ、
私は何かを探しているけれど
この2月きさらぎ
息をして生きています。
ここのお店にも来ることができました。
いつかここのお店のことも書いてみようかしら・・・。」
と女の人は言いました。
 
「このまだ 寒風にさらされながらも咲く
この梅見色のバラのコートはいかがですか?
きっとお似合いですよ。
温かい季節になるまで
きっとあなたのこころを温めて
あなたの想いを守ります・・・。」
と店員は言いました。
 
「じぁ~、
それにします。それを分けてください。」
と女の人は言いました。
 
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「そうですとも、ありがとうございます。
迷う心はこれでまた少しづつ強くなっていく思います・・・。」
と店員はいいました。
 
透明な銀色のしずくのギフトにつつまれて
梅見色のバラのコートは女の人にしっかり抱えられ、
ローズインファンシーショップの扉が開かれ
彼女の背が小さくなっていきました。
 
「少しづつ・・・、だ。」
と店長は言いました。
 
今チャンネルでは、
 
近未来を考えるテーマで
詭弁かどうか話し合っていました。

文芸調なちょっと昭和風なドラマが
チャンネルを変えて映っていました。
テーマ曲
 
クレジット
 
 
【しろいくじらの親子を追う放送もやっていたね、
テレビ君・・・。ひょひょっとして華と幸?】
と華はメールしました。
 
【いまここ】
とミスターテレビ君から返事が来ました。
 
 
{華、親子は 世の中にたくさんいる。
華と幸とお茶の間で思い込むのも楽しいね。
でもほかにもいっぱい親子もいる。
だから ていねいに放送して楽しめるじゃないかな?
だから、テレビはポンコツで電源がイカレてるだけなんだって・・・、
華・・・}とこころの中の花。はつぶやいていました。
 


 
もうそろそろ
新月になるようです。
 
春はあけぼの
まだ冷たい中のきさらぎでまた、夜は月見ができますね。
 
きっとまだあさのくらい中で
いと美しき終わりの欠ける月がこの頃はきれいかもしれません。
華は寒いので布団の中
夢の中でできれば温かく月を見たいです。
 
つづく・・・。
ビー こんていにゅー・・・。