
この木何の木? ムラサキローズのシュシュ、唯一
淡き花。三十九話 この木なんの木、ムラサキローズのシュシュ、唯一。
(♪この木 ~なんの木 、気になる、気になる、名前も知らない木#$%&から、・・・、)
華は、この歌を歌いながら、
幸が”名もない木の役”をいつか舞台でやることを
夢見た・・・。
(15分の間、ずっと立っているだけでみんなに喜ばれる演技・・・、
ショウガイを持ってもチャレンジできる動き、
うごめく息をしている木、
もちろん
ちいさなこどもの配役にも配布できる演劇のおもしろさが
生まれるはず・・・、
予想外の動きも OK!な子の息吹の配役、
きっと、幸もまだ目覚める前のこどもにもいい思い出ができる・・・、
いつか、その日がやってくる日が来るような気がする・・・、
その時 幸もこの木の配役が社会にきっと貢献できる日、
決して、社会の役立たずのお荷物でなく 役に立つ命の息吹・・・、
生かせると思う。 )と華は明日への希望を持った。
夜空の一番星さん
どうか明日は幸せになりますように、
どうか明日は恵まれますように・・・、
(さて、地デジの日まで、世の中の様子を
書きとめるんだ、
テレビ塔と地デジ塔のロケもスケジュールに入れて、
カウントォ~、ダウン・・・!)
華はつぶやいた。
ローズインファンシーショップの未来チャンネルは
”国の改造内閣が始動しはじめ、 音声がひびいていた。
とても寒い冬の日の1日を写して、
寒くても夜空の星は ポツポツと光り瞬き
動く光が星と星とを間を点滅して
シンプルな夜空の広告灯を描いていた。”
「ちょっと前に
恵まれない子供たちを連れて
この店に来た指導員の人がいたんだ、」
と店員はいった。
「そうか、
がんばっているなぁ~、
その人・・・、
みんな悩みを抱えているこどもたちなのか?」
ともうひとりの店員はいった。
「あ~、そうなんだ、
まだ、あの壁に女の子の絵が飾られていない頃でね、
あの壁の前に立つと何故か、その子たちは
姿が透明に見えたんだ・・・。」
と店員はいった。
「・・・???」
ともうひとりの店員は 驚いたような顔をした。
「その指導員がしっかり、力強く微笑んで
その子供たちを支えていたようだった、
『いらっしゃいませ』・・・、と声をかけたら、
<こんにちは、>っていったんだ、
<すみません、見せてくださいね・・・、>
っていって、
『どうぞ・・・、』
って声をかけたんだ、
そうしたら、
<・・・、ありがとうございます。>
っていってね、
子供たちは少し不安定そうで うつむき加減ではあるけど
そうっと店の中をのぞくようにしてみてた・・・。
指導員は
<素敵に飾ってありますね~・・・>
っていって
『・・・はい、』と答えたんだ・・・、
<あ、このムラサキローズのシュシュの髪飾り、
かわいいわね~、
みんなのおかあさんに買っていってあげようか?>
と指導員は子供たちに問いかけてたんだ・・・・、
子供たちは目でうなづき うつむき加減でも
そっと目を輝かせていたようだった。
ひとつひとつの袋を持った子どもたちは
壁の前に立つと キラリと光ったんだ・・・、
<実は、この子たちの小物の作品展が
行われていて 呼ばれて見学に行ったんです。
こんな風に手作りの可愛い作品がいっぱい飾られていました。
その時、市長さんが、
私たちのところまで 挨拶に来ていただけたのです。
その時、胸に飾れていたのがムラサキローズだったんですよ。
ここではシュシュの髪飾りなんですね。
私たちに まさか 声をかけていただけるなんて
夢にも思いませんでした。>
っていってたんだ。
そりゃぁ~、
いくら から元気でつっぱってもこころ細いだろうにな、
声をかけてもらえるって・・・
こころの底から、力がわくっていうものさ・・・、
あのムラサキローズの髪飾りのシュシュ・・・、
あの子たちのおかあさんの髪を飾っているのだろうか?」
と店員はいいました。
「きっと、今もずっと悩める子育てのおかあさんの髪に
ムラサキローズの髪飾りのシュシュ、
きらきらのしずくとともに飾られていると思うよ・・・。」
ともうひとりの店員はいった。
「きょうも寒い日だね~」
と店長も思い出すように店員に声をかけた。
そこへ
ムラサキローズのシュシュの髪飾りをつけた女のお客さんが
こどもと一緒に入ってきました。
「いらっしゃいませ、」
と店員はいった。
「あ、これとおそろいの髪飾りってありますか?」
と女のお客さんはいいました。
「はい、ございます。」
と店長は答えました。
こどもは少し落ち着きのないように
あわただしく店内を歩いていました。
「あ、これだわ、
これ、可愛いでしょ、これ、前にぼくにもらったのと一緒でしょ・・・、」
とこどもに話しかけた。
こどもは壁にかざってある女の子の絵を
見てほほえんでいました。
そっとさわったら、手のひらに銀色のしずくがのりました。
透けてみえそうな体もはっきり元気になって
ニコって笑っていました。
「また、明日もがんばろうね・・・、」
とおかあさんは
ムラサキローズの髪飾りのシュシュを
しっかり、にぎりしめて
「すみません、
ありがとうございました・・・。」
といって店を出て行きました。
「こどもにちゃんと、話しかけていたね。
ひょっとするとひょっとして?
唯一の あの時の?おかあさんかも?」
と店員はいいました。
「んん、んん、誰かに
声をかけてもらえるって・・・、
唯一、こころにいいもんだな・・・、」
と店長は哀しかったことを忘れるように
うなづいていました。
「そうか、声をかけるって
いいもんだな~」
ともうひとりの店員はいいました。
離れの中二階では
また白いバラがムラサキに染まりました。
青く 黄色にピンクにムラサキ
だんだん外が明るくなるにつれて
見えない離れの部屋は色どりのバラに染まっていくようでした。
美久はサクサクとしろいバラを部屋中に埋まるように
作りつづけていました。
「表面は 混沌と 混乱してにごっても
人は この国もそうだけどこの国だけじゃなく こころの奥底にある唯一のふるさとで
この時を生きていきたいと誰もが願う美しさは失うことは決してなく 久しく久しくある・・・。」
とつぶやいていました。
テーマ曲
クレジット
【ミスターテレビ君、唯一・・・、華のセリフだね~、
】と
華は秘密のケータイでメールを送りました。
ポンコツテレビが点滅して
【ひとりはさみしい~
】と返ってきました。
(ポンコツテレビのミスターテレビ君はさみしがりやなんだね。
今何歳?)
と華はふと思いました。
{華 !?
ポンコツテレビに歳はないよ~}とこころの中の花。は
あきれていました。
(この辺で・・・っとお休みなさい・・・)
と華はつぶやいた。
地デジまで数ヶ月・・・。
つづく