淡き花。十八話 華メモ | 彩希 ユキノの花舟@微笑℃ルーム
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                               華のメモ


 

淡き花。十八話 華メモ

 皆既月食といわれた2010年の最後の月見満月は
あさから ポツポツの肌をさす冷たい透明な雨・・・
 
 膀胱炎で授産所を休んでいる幸は
蛋白も潜血もマイナス・・・、になっていた。
 
後日にあるお腹のエコーがあるまで 念のために
休んでいる幸には 毎日が退屈で外に飛び出していた。
その透明な冷たい雨に ややぽちゃりになった丸い顔が
濡れていた。
 
本当は 具合の悪くなって早引きした幸を
また、授産施設が受けいれてもらえるのか、もらえないのか、
不安で たまらない華・・・で、
 
(幸のショウガイを受け入れてくれたらなぁ~)と
授産所に車で送るのが つらかった。
 
 
 かかりつけの大熊先生は 日中活動はいいと言いながら、
幸の体は まだ検査まえだと くぎをさされていたので
年末すぎまで 幸の受け入れのことは 話し出すこともできなかった。
 
重度なら 外にでない要素は 多分にあり、
人の預けにくい のどのつまる悲しい思いに つぶされていた華だった。
 
華は 授産所でまたそのことをブリ返して説明する気にはならなくて
幸のことは 糸の切れた たこのように翻弄(ほんろう)して 何も手立てがなかった。
いつ、解決するなんてなくて一生続くズルズルなのだと覚悟はしているのだけど・・・
 
車に積んである華の手作りの介護用品が何なのか、
虚しく 光っているように思った。
 
 皆既月食は 紅い月が見れるという話しもあった。
 
昼間少しは晴れたのだが、 
並んだ三つの星のショーは、 真っ暗な冬至の日にくもの中に埋もれて 
何も見えず 夜は冷たい雨の音が部屋まで聞こえてきていた。
 
華は、小説の続きをパソコンに打つ作業を始めた。
 


 
パソコン
 
華は おおつぶの雨。 が降っているシーンを見て
 
その『ローズインファンシーショップ』の
秘密の視聴者参加相互番組の始まったシーンを見て
 
華のメモを思い出していた。
 
 
 
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  • そうぜつな雨
  • そうぜつなふゆの吹雪
  • 限りない愛情
  • どこまでもくもらない真実
  • 妖精
偶然は きっと神さまが 華に夢を見させてくれるために
ポンコツテレビに、プレゼントを送ってきたようだった。
 
『宇宙人?!』がいるから、華のメモが画像になって
現れたのかも・・・、
 
でも、華は本当は、本当の真実なんて 何が何だか解らなかった。
 
電波の向こうに顔の見えない人が まだアナログのポンコツテレビを
逆にカメラにして 華をモニターで受けとめていることを・・・
信じるのか、信じないのか・・・、
 
その向こうに 本当にミスターテレビ君がいるのか
いないのか・・・
 
『アンフェア』のゴーストになるには、
華では、ものすごい役不足で・・・、
 
代わりに リスクをしょったアンフェアを向こうで
汗かきながら作っている人を想像したら、
 
華は 可愛いシブ~イお茶目な作家が この電波の向こうにいるようで
いとおしかった。
 
実際、その人のホームページに行ったら、
華は 『もうおばさんで プヨプヨ なんだ』とメールしてた、
『プヨプヨ』 の文字がそのページにしばらく掲載されていたから、
世にも不思議な物語に 華の人生のこのしばらくの時間は
言葉のない世界へ飛び込んだのだった。
 
華は、東京タワーと同じ歳(ないしょ)で
テレビの最近の悲しいニュースを淋しく思っていた矢先だったので
これで 手伝うことになれば、テレビ君には 今までの恩返し・・・。
 
たくさんの楽しい番組をありがとう。
チロリン村から ブーフーウー、
力道山・・・たくさんたくさん楽しい思い出があるよ。
 
華のお荷物なアンフェア!?なゴーストでよければ
サビれるテレビを捨てることは出来ないと思った。
 
このことで本当に電波がつながるなら、
大丈夫よ、頑張れ テレビ君。
華はヨシ、一心太助。
 
そんなある日、華の姿がアナログポンコツテレビに
なんとビデオカメラなし、ビデオテープを動かしてないのに
映ったのだった。
 
(あ~、映った・・・、)
と華は目を見張った。
 
#$%&・・・。
 
よっぽどのヤツがむこうにいる。
 
 
そして
ドラマは 妖精のような可愛い女優で
始まったのだった。
 
華は、テレビが続くには
おもいやリというどこまでもくもらない真実が要るのではないかと
素人だから、素人だから、思った。
 
そのメールをミスターテレビ君に
魔法のケイタイで 
つながってない?つながっている?解らないけれど
必死に打っていた。
 
華のメモは 
いつか森に迷い込んだ妖精の紙芝居を作りたくて
メモをしたものだった。
 
それをある掲示板に書いたら
テレビの電源の点滅(てんめつ)とともに始まったようだった。
 
『ローズインファンシーショップ』の扉は、
自然に開いた。
 
バラのアクセサリーで店内はうずもれていた。
赤 ぴんく ブルー 七色・・・ 色とりどりで飾られていた。
 
 
(そうそう、その調子、
画面はもう少し 明るめがいいわ・・・。ライトは・・・えと・・・、)
と華はまほうのケイタイでメールを送った・・・。
 
{ 華・・・、華ったら、しっかり、目を覚まして、
そんな訳 ナイショ・・・!!!}
とこころの中の花。は華にあきれていた。
 
 
 


 
華は 小説をかきこみを止めて思った。
 
この小説は、フィクションなのだけれど
もし ノンフィクションと思う人がいたら、
このメモが宇宙人にとどいたら、 
きっと思い出の1枚になるのかもね。とおもった。
 
(ありえないよね。
もうそろそろ 地デジにしなきゃ・・・ね。
こんなに電源が切れるようになっちゃっね。・・・、
でも、なんとなく 愛着があって・・・ね。)
と華は思った。
 
こころの中の花。は
 
 {そう、そう、
少しこわいよ。このテレビ。
小説を書くのにはいい相棒かもしれないけど、
 
何か巻き込まれる前に
切り上げてテレビを新しくしようよ。
 
エコポイントは終わってきたみたい。
でも、また新しい型が出れば、旧型はお値打ち、
2台目 3台目のお値打ち価格が出るかもよ・・・、
華・・・。}としっかりしていた。
 
華は花。の思うことも (そうよね。)と思いながら、
自分の書く小説の視聴者参加相互番組も有りかなと
思った。
 
テレビをつけてたら、
そんな話しをする人の音声が聞こえてきたので
(そうよね~。)とつぶやいた。
 
(でも参加する人のマナーは 必ず大事よね。)と
つぎ足して またつぶやいた。
 
 
 
つづく・・・、
 
 
 
                  
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