
しめる雨
七夕この日
幾度目か
朝顔かかえ
走る姿が
みずたまり
うつる空夢
今晩も
内緒の逢瀬
あまぐもの上
詩季子
幾度めかの
七夕をむかえることができた
この日のあるとき
小学校の朝顔の鉢を
くもるしめるけの中で
家に持ち帰った
きょうも若いお母さんの同じ姿を
見た・・・、
なんとなく足早になるのは
いつ降ってくるのか
解らない雨のせいだろうか?
ややのしめりけで
おもわせぶりな七夕の日は
水たまりで鏡をつくり
そらを映し 浮世の夢を天と地で交信して
ふくらませて
アスファルトにそらを創っていた
そうしているうちに
激しい雨が 降ってきて
はたして移ろうこの夜は
内緒の逢瀬
くもの上
晴れる願いは
かなうのでしょうか?