<ようこそ
未来劇場へ・・・・・。>
(雨に濡れるさくらのつぼみ)
(おれんじの三日月 始まりの36)

玄人の屋根裏部屋のこまどには
春の光に温められて
奥の大地の冷たさが 放出されたあとのように
奥の大地の冷たさが 放出されたあとのように
冷えるなかで 春の雨が
ふゆの思い出をさみしく
語るように 映し出されていた。
ふゆの思い出をさみしく
語るように 映し出されていた。
玄人の屋根裏部屋は
誰も 人の気配はなく
しんとしていた。
誰も 人の気配はなく
しんとしていた。
屋根裏部屋の
おおきなおれんじ三日月のクッションやふとんは
部屋には 何も無かったように
しんとたたずんでいた。
おおきなおれんじ三日月のクッションやふとんは
部屋には 何も無かったように
しんとたたずんでいた。
「玄人・・・、
玄人・・・、
玄人・・・、
あのね こまりとマリオネットライブを
見に 行ってきたんだよ~。
台風よりすご~い風が 吹いて
ふたりとも 吹き飛ばされそうだったんだ・・・。
見に 行ってきたんだよ~。
台風よりすご~い風が 吹いて
ふたりとも 吹き飛ばされそうだったんだ・・・。
もう 玄人 さくらのつぼみが
膨らんできたんだよ~、
膨らんできたんだよ~、
ね、玄人 玄人・・・、」
とまりが 屋根裏部屋に上がってきたのでした。
とまりが 屋根裏部屋に上がってきたのでした。
「そんでね、
こまりったら、大勢の中で 泣き叫ぶんだ・・・、
もう、はずかしくてさ・・・、」
と言いかけたのですが・・・・、
こまりったら、大勢の中で 泣き叫ぶんだ・・・、
もう、はずかしくてさ・・・、」
と言いかけたのですが・・・・、
「あ、あれ?誰も いない・・・、
確か 玄人と
話のできるくろいねずみと
話のできるウサギが いたはず・・・、
確か 玄人と
話のできるくろいねずみと
話のできるウサギが いたはず・・・、
ん、と
ほっぺた つねって・・・
ほっぺた つねって・・・
イタッ、
痛いよね。
痛いよね。
夢を 見てたわけじゃないよね。
誰もいない・・・・。」
とまりは言った。
とまりは言った。
こまりが ごそごそ
まりのあとを 屋根裏部屋に上がってきて
紺色の透明なクリアケースを拾っていました。
まりのあとを 屋根裏部屋に上がってきて
紺色の透明なクリアケースを拾っていました。
「これ、これ、これ、これ、
こまりの・・・・」
とこまりが言いました。
こまりの・・・・」
とこまりが言いました。
「どれ、どれ、見せて、
あ、これ、
これって 玄人と黒いネズミとウサギさんが
オリオン座のみつ並びに 映っている・・・。
あ、離れたところに火星人マーズも・・・、
オリオン座のみつ並びに 映っている・・・。
あ、離れたところに火星人マーズも・・・、
あ、このブルームーン満月に
ムーンキングの微笑みが ついていて・・・」
とまりは 言いました。
ムーンキングの微笑みが ついていて・・・」
とまりは 言いました。
「マーズ マーズ、
やさしいマーズ・・・」
とこまりは 言いました。
やさしいマーズ・・・」
とこまりは 言いました。
「2010年3月 だよね、
あの カレンダーで 笑ってるのは?
パンチでデートで逢った 玄人のイケメン三人組みのような・・・
微笑んで 写っているよ・・・。
あの カレンダーで 笑ってるのは?
パンチでデートで逢った 玄人のイケメン三人組みのような・・・
微笑んで 写っているよ・・・。
玄人~ いないの
かくれんぼ~? なの?まさか?
くろうとぉ~ どこにいるの~?」
とまりは 叫んだ。
かくれんぼ~? なの?まさか?
くろうとぉ~ どこにいるの~?」
とまりは 叫んだ。
どんなに叫んでも 玄人の返事は
響いては 来なかった。
響いては 来なかった。
「く・ろうと・・・・。」
とまりは 涙をまぶたにためて
呆然と していました。
とまりは 涙をまぶたにためて
呆然と していました。
こまりは
「マーズ マーズ・・・、」
と繰り返していました。
「マーズ マーズ・・・、」
と繰り返していました。
まりが 呆然としていると
古いラジオのスイッチが
自然についたのでした。
古いラジオのスイッチが
自然についたのでした。
『ぼくたちは ぼくたちの
新しい未来のために 超能力者を集めているんだ・・・
君が じつは 隠れた超能力者なんだ・・・、
君を 待ってるよ・・・。』
とラジオドラマが 聞こえてきました。
新しい未来のために 超能力者を集めているんだ・・・
君が じつは 隠れた超能力者なんだ・・・、
君を 待ってるよ・・・。』
とラジオドラマが 聞こえてきました。
まりは 自分の携帯電話を なにげに開けてみました。
携帯の待ち受けのキャラクターが
『きみ、ぼくを知っているようだね・・・、』
とキャラクターが 話しました。
『きみ、ぼくを知っているようだね・・・、』
とキャラクターが 話しました。
「ん・・・?」
まりは 携帯の電源をぎゅと 押して
あわてて消しました。
まりは 携帯の電源をぎゅと 押して
あわてて消しました。
「・・・・、玄人・・・・、」
とまりは 言いました。
とまりは 言いました。
アナログテレビの電源が
自然に 入って つきました。
自然に 入って つきました。
春の特別なあおぞらと
あじさいの葉のつぼみが
開いているのが
きれいに 写っていました。
あじさいの葉のつぼみが
開いているのが
きれいに 写っていました。
まりの記憶の中で
玄人が 浮かび上がり
玄人が 浮かび上がり
桜咲く あおぞらをいっしょに
歩くことが 浮びあがりました。
歩くことが 浮びあがりました。
テレビの電源が
古いためか 何度も点滅して
まり まり 元気出してと
言ってるようでした。
古いためか 何度も点滅して
まり まり 元気出してと
言ってるようでした。
こまりが 持っていたクリヤケースのなかに
赤い丸い星の手紙が 入っていました。
赤い丸い星の手紙が 入っていました。
「まり、まり、
手紙 これ 手紙。」
とまりは言いました。
手紙 これ 手紙。」
とまりは言いました。
「なに?手紙?
これ?マーズからのお手紙だ。」
とまりは 言いました。
これ?マーズからのお手紙だ。」
とまりは 言いました。
「こまり ぼくは いつも
君の気持ち 切れずに 考えてあげること
努力するつもりだよ。
君の気持ち 切れずに 考えてあげること
努力するつもりだよ。
君の体やこころの痛みは ぼくなりに
理解するようにするよ、
君の人生が大変なことはぼくなりに
わかるつもりだよ、
理解するようにするよ、
君の人生が大変なことはぼくなりに
わかるつもりだよ、
頑張らないように・・・、がんばれ
人生は 一度しかない・・・、
また いつか逢おうぜ・・・。
カカカ・・・、
人生は 一度しかない・・・、
また いつか逢おうぜ・・・。
カカカ・・・、
だって こまり、
こまり 字 読めないのに・・・、
マーズ・・・。」
とまりは 言いました。
こまり 字 読めないのに・・・、
マーズ・・・。」
とまりは 言いました。
「こまり こまり」
とこまりが 唯一読める『こまり』を
読んで 叫んでいました。
とこまりが 唯一読める『こまり』を
読んで 叫んでいました。
屋根裏部屋のこまどに
薄い春のあおが 見えかけて
雨が 収まってきたのが
写りました。
薄い春のあおが 見えかけて
雨が 収まってきたのが
写りました。
アナログテレビの電源も
切れたままになって
暗い画面になっていました。
切れたままになって
暗い画面になっていました。
まりは 屋根裏部屋の
こまどを 眺めながら
玄人が 連れてってくれた
おれんじの三日月を
想いました。
こまどを 眺めながら
玄人が 連れてってくれた
おれんじの三日月を
想いました。
まだ
この雨ではグレーから 青に収まっては来たのですが
三日月は 姿を見せるようでは
ありませんでした。
この雨ではグレーから 青に収まっては来たのですが
三日月は 姿を見せるようでは
ありませんでした。
「・・・・・、」
まりは 屋根裏部屋の小窓から
ずっとそらを見ていたのでした。
まりは 屋根裏部屋の小窓から
ずっとそらを見ていたのでした。
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はい、フレンズです。
一人残された まり どうなるのでしょうか?
一人残された まり どうなるのでしょうか?
まりにも 隠されて 眠ってる超能力は
潜在して
空気から呼びかけられているのでしょうか?
潜在して
空気から呼びかけられているのでしょうか?
では、
『 きょうは あなたが 主役です。!』