<ようこそ
未来劇場へ・・・・・。>
おれんじの三日月 始まりの14
(凍る緑葉)
朝は 暗く明ける
屋根裏部屋の小窓
まだ まだ
この星のふとんの暖かさは
なんとも言えず
もぐったままの
玄人でした。
「お~い、玄人、
暗いけど
朝だよ~。
まりは 今から 学校だからね。
玄人、そろそろ、
働くこと 考えねばね、」
とまりは 言いました。
「朝か~?」
玄人は 言いました。
「よし、まり、
途中まで 送って行くよ。」
と玄人は 言いました。
「いいよ、
一緒に 行こうか?」
とまりは 言いました。
湯たんぽのそばで
寝ていた 黒ねずみの蒼人と
ウサギの紅は
小さな寝ぼけ眼の声で
「どうも、また デートらしいな・・・」
と言いました。
そのとたん
「ハハハ、 ハックシュン・・・、」
と玄人は くしゃみをしました。
「おい、おまえら、
うわさをするな、くしゃみが
出たじゃないか?」
と玄人は 言いました。
冬の朝は とても冷たく
車のフロントガラスに霜を貼り付けたり
小さな緑葉を 凍らせていました。
「あ、玄人、見て 見て、
この小さな緑の草 凍ってる、
冷たそうだね・・・、」
とまりは 言った。
「お、草が 凍ってる、
ここに 緑が あるんだね。」
と玄人は 言いました。
「冬でも雑草は 強いよね、」
とまりは 言いました。
「玄人、歯の調子は どう?」
とまりはいいました。
「ん、虫歯だったらしい。
削って薬の詰め物してるんだ、
もう少し 通う?
通わなくちゃ いけないらしい。
痛みは 止まったよ・・・。」
と玄人は 言いました。
「良かったね、
玄人、
歯磨きしないと だめなんだよ、」
とまりは いいました。
「ん、とっても 親切な 歯医者さん
だった。
しかし、 ここは、
歯の治療は
少しかかるようだ・・・。」
と玄人は 言いました。
「昨日は
七草粥、おいしかった?
もう、お正月も終わりなんだ~
まりは きのう始業式だったし、」
とまりは 言いました。
「七草粥、
おいしかったな、
さすが バラおばさんの味付け、
なんとなく あま~い 七草粥だったね。」
と玄人は 言いました。
「じゃ、玄人
ここで いいよ、
この先で なぎが待ってる、
なぎのおじいちゃん
どうしたかな?
ん、
行ってきます。
こまりは おかあさんが
バスまで 送っていったよ・・・、」
とまりは 言いました。
だんだん くもから 出てくる
あさの日差しを浴びて
玄人は 屋根裏部屋に
戻ったのでした。
玄人は そろそろ
アルバイトを考えてみようと
思っていたのでした。
そんな屋根裏部屋で
すごして 夜がくれて来ると
屋根裏部屋の小窓から
透きとおる紺空の南のそらには
オリオン座が 浮んでいたのでした。
月に 逢う時間ではない空間でした。
ほんの少しのほんのひと時の今
玄人は
この星で たたずんでいました。
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はい、フレンズです。
まりの学校が 凍る草と 七草とともに
始まったようですね。
冬のある一日です。
いかがでしたか?
では
『 きょうは あなたが 主役です。!』