フライ トウ ザ MOON歩み(277) 完 | 彩希 ユキノの花舟@微笑℃ルーム
もりのあさは
きのうのあめが
うそのように
きれいな 秋晴れ

涼しい中で
明光度を上げていた

きせつは 今まで
誰も裏切ることなく
四季をめぐってくださいます
おおらかに
見守り
いつのときの世も
語り続けます

これからも
そんなきせつの中に
いられることのしあわせを
心からお祈りします。

もりの古家の
テレビは
あさからあわただしく
古家のすみびとを
電源を目覚まし代わりに
カチカチと起こしていた。

”目覚まし時計がわりに
なるなら
このテレビ 
まだ ちょっと壊れかけてるかも
しれないけど チュウナーをつけて
まだ 働いてもらおうかぁ~”
と言いながら 起きていました。


”宙ちゃん、宙ちゃん
晴れた 晴れたよ・・・
きれいな 秋晴れだよ・・・、”
とペリカンくんは 言いました。

”あ、ほんとだ、
秋の空気に
シャボン玉を飛ばしたら
マジック あわーだね・・・、”
と宙は言いました。

”マジックあわーって
夕日の沈む影のない一瞬のことかい?”
とペリカン君は言いました。

”ん? マジックあわだよ”
と宙は言いました。

”そうか・・・、”
とペリカン君は言いました。

”宙、満月が 東の空に
浮んでるよ・・・、”
とペリカン君は言いました。

”んん、宙は 月様のところまで
飛ぶんだ
やっと逢える・・・。

ショコラのケーキと
紅いバラ一輪もって
ほしくずと一緒に
飛ぶんだ・・・、

ま~るい 月様のうえで
地球を 見渡すよ・・・、
みんな元気でね・・・。”
と宙は言いました。

”ぼくは お供するよ”
とペリカン君は言いました。

”行こう!
澄み切った紺空に
虫の音が 響いている・・・。”
と宙は言いました。

”じゃ~、飛ぶよ~
いい~!

<<<MOONファイト<<<”

と宙は満月の月様にむかって
ペガサスの羽根のように
たくましく
飛び上がりました。

その後ろを
でっかい機関車が 
もりのおくのほうから
飛び上がりました。

宙は 四季の冒険で
たくましく羽根をつけ
東のそらに
飛び上がったのでした。

ただ 月様に逢いたくて
逢いたくて・・・・・。

くろいメガネをかけたウサギさんが
星ふるほうきに乗って
宙の横に飛んできました。

”宙ちゃん、
飛べたか・・・。”
といいました。

”はい、ウサギさん、”
と宙は言いました。


”フライ トウ ザ MOON・・・”
とくろいメガネのうさぎさんは
つぶやきました。

”今晩は 最高の時・・・ かんぱい!”
とめずらしくごきげんな電波時計は
しっかりとした文字面で
2009 10 3
21:53を示していました。

見下ろす地球のもりに
秋の七草さんたちが 手を振っていました。
くじらのじーらが 
”おーい宙ちゃん よかったなぁ~”
ときたんこナスと手を振っていました。

宇宙のとちゅうのステイションで
あら・しんが 微笑んでいました。

宙のこの冒険のいくつかのお話しが
紺色のそらのまほうの鏡・・・、
でっかいオーロラビジョンスクリーン
つぎつぎと
浮び上がりました。

ちいさな命 みんなの命

生きる力を身につけて
たくさんの思い出を描きますように・・・、

”月様 宙、
ここまで 来れたよ 

逢えて よかった・・・、”
と宙は言いました。

”やっと、逢えたのう、
宙・・・、”
月様は言いました。

今晩のそらは
ずっとずっと
宙ちゃんと月様の長いお話しが
聞こえてきそうですね。

よるのおそらを
見上げると

これからは 三日月で
ブランコしてる宙ちゃんや
まん丸お月様の上で
地球のもりを
見守っている宙ちゃんが
ペリカン君と一緒に

生きてみようとがんばってたら
ひょっとしたら
見えるかもしれませんよ・・。

また 時はまた 流れていきます。

時は どんな物語を作っていくのでしょうね。


~~~~~~~~~~完~~~~~~~~~~~~


長い間 ありがとうございました。
ある人の出会いで
この物語は 月まで飛ぶまで書くことの勇気を
もらいました。
お礼を申し上げます。

また 見守っていただけた方
コメントをいただけた方
ありがとうございました。

一日だけ 書けない日がありましたが
ちいさな 私でも
ほぼ 一年の出来事と宙の冒険と組み合わせて
書くことが出来ました。

お時間がよろしければ
過去への旅となっていくのでしょう。

思い出されたのなら 
また お立ち寄りくださいますよう
どうぞ よろしくお願いします。

      詩季子