もりのあさ
しろく明けて
だんだん明光度を
増して行く
お日さまは
やや低めに降り
影をつくる
そして 高くのぼった
北より
もとの東の位置に
戻ろうとしている
きょうより
激しい嵐の幕に
見送った
葉月のあとの
長月
黒い蝶が
遊んでいた
果てさて
時は
何のお話しを
つづるのでしょうか?
”初めてお目にかかるでござる。
君は なんて麗しき君なんだろう?”
とヒカル銀二は
都の駅に立ってる
舞妓さんに 声をかけていました。
”・・・・・、”
と舞妓さんは
下を向いたまま
恥ずかしいそうに
何も 答えませんでした。
”あのう、
ぼくたちは 旅の途中のものです。
ひとつ海を抜けて
ふたつ海を抜けて
み~っつ海を抜けて
よ~っつめの海で
ここの都の駅に着きました。
生きる力を探し求める旅です。
あなたは 何かを
知っているのですか?”
とペリカン君は言いました。
”私は宙、
大、中、小、の中じゃなくて
宇宙の宙
星降るマントを求めて
七つ海を旅してるの・・・、
よろしくね、”
と宙は言いました。
”お~、なんて
可愛らしい君なんだ~
おとめのきみかな?いや
それとも~
葵の君?
いや~、月光の君?
今宵の逢瀬は
ぼくと屋形船はいかが?
ぼくはヒカル銀氏と申すもの、
恋に恋して~
ぼくの愛するひとは~
一体 どこにいるんだ~、
ぼくもちょっと
男前
ヒカル金氏も
やや男前
ヒカル源氏は
六畳一間の
本の中、
まほうをかけると
出てくる・・・。
21世紀もやっぱり
あいつは
色男さ、”
とヒカル銀氏は言いました。
”君はヒカル銀氏というのかい?
ま、ぼくも自称二枚目の
ペリカンだけどね、
負けていないさ
ん、??? 宙を守ってみせる・・・。”
とペリカン君は言いました。
”誰かに必要とされること
愛されること
それは 生きる力
きらめき、
だよね、舞妓はん、
故に
ひとりは、
淋しい、
ね、舞妓はん
君も そう思うだろ~
ぼくの運命の君は
一体どこに~、
ゆうがをの
夕笛聞けば
このこころ
募る想いは
夢のうつつに
銀氏
君の夕笛を聞けば
この想い夢かうつつか
月までも
飛んで行こうぜ
激しい恋
いつか
逢いたい
探してみせるさ・・・、”
と銀氏は言いました。
”ん~、月までも~
飛んで?行こうぜ?”
と宙は言いました。
もりは
暮れて
月は東に紺晴れのそらに
みちゆく月にて
浮びくる
長月の満月には、
出会えるのでしょうか?
”なに?バンパイヤ?
もうすぐ満月ね~”
と古家のすみびとは
いいました。
テレビもそっとずっと~、
月のうわさを
していました。