もりのあさは
きょうも明けた
ややひんやりとした
空気に目覚める
お盆過ぎの処暑
ことしのもりは
猛暑日らしい日は
なかったようだ
森の古家では
ややすっきりした
すみびとが
あくびをしながら
自分で電源をつけるテレビが
なんと
宙たちを映していた
”あ、あ~
棒高跳びをしている人の
ちいさなウインドウに
宙たちが
ヘルメットと棒をもって
どこかの島に上陸してる・・。
あの折りたたみ椅子は
バリケード?かしら、”
と
そのちいさな小窓を
目を凝らして
じっと見た。
”ペリカン君、
ついに上陸し、したね。”
と宙はいいました。
”そうだね、
その星降るずきんと
ヘルメットで
宙のあたまは最強に守られている。”
とペリカン君はいいました。
”ん、ミ・サイル君は
どこにいるんだろう?”
と宙はいいました。
”しかし、
この島は何もない島だね。”
とペリカン君は言いました。
”あ、あそこに
しなびたさかさにんじんが
な~ん~か~、
もそもそ そもそも
動いているよ~。
何だろう?”
と宙はいいました。
”おい、おまえらは
いったい誰なんだ、
何しにきたんだ!”
とそのしなびたさかさ
人間じゃなく
にんじんが言いました。
”ひよっとすると
ひょっとして
君は~?
ミ・サイルくんかい?”
とペリカン君は言いました。
”そうだったら
何だって 言うんだい?”
とミ・サイルくんは
言いました。
”きみでしょ?
ミサイルを海に打ち込んでいるのは?
危ないじゃないか!
そうでしょ・・・?”
と宙は思い切って言った。
”悪いか!
怒れるんだ、
とにかく怒れるだ・・。”
とミ・ミサイルくんは
言いました。
”なんで~怒れるだ?”
とペリカン君は言いました。
”みろ!
俺様のからだを・・・。
こんなにしなびて
くる・くる・しいんだ
勝手だろ・・・?”
とミ・サイル君はいいました。
折りたたみ椅子のバリケードと
棒を必死に抱えながら
宙たちは
抗議をしました。
ジ~ジ~と
テレビくんは、
その映像の激しさを映しきれなくて
電源は切れて
そっと オブラートに
その様子を映していませんでした。
”ん、一体どうなってるのかしら?
宙たちは 大丈夫なのかしら・・、”
ともりのすみびとはつぶやきました。
そんな様子とは
まったく関係なく
もりの満天は紺晴れ
まばらな星は
かつて星座をはっきり
映してはずなのだが
その形をみつけられず・・・。
たしか さそり座では
なかったかと思うが
その形はうすく解らない。
宙たちとはまったくの別世界で
風は流れ、
しずかによるのくろは
訪れ
おかまいなくと
見えない時は
自然と動いて
行くのでした。