フライ トウ ザ MOON歩み(226) | 彩希 ユキノの花舟@微笑℃ルーム
いくら
日照不足といえども
蒸す気温には
記憶もおぼろ

あさ白く明けると
一日が始まり
日照不足で
形の変わった野菜も
出荷されるニュースを
メディアは伝えていた

お盆が始まったらしく
そろそろ
お墓参りの頃となる

もりだった

ハテサテ、
大海原にくじらのジーラの背中に
乗った宙たちは、

いるかの イルに見送られ
あせかきかきで
海の家で
氷をかきながら
集まってきた海の海水浴客に
サービスをしながらの
くろいメガネのウサギさんに
手をふられ
見送られながら
腕にひとつ海の青い色の
ブレスレッドをひとつして
航海に出ていた。


”海をチャプチャプ
お茶づけさらさら
かきわけて スイ スイスイ 
イテイテテイテテ~

くじらのジーラはどこへいく
宙たちをのせてどこへいく
くじらのジーラはどこへいく~
ぅぅぅぅぅ~

まるい地球のんんんは
宙たちをのせて
どこへ行く

ぅぅぅぅう~う~・・、
っとイテテ イテテ イテテ~・・・。
うっ~。マママンボ・・・・!”
とくじらのジーラのおっさんは
痛みをこらえながらも
お日さまぎらぎらの海

鼻歌を歌いながら
痛むときは いやおうもなしに
宙たちをふりおとしそうに
なりがちになりながら、
大きく揺れ
大海原をゆっくりと
進んでいた。

背中に張り付いている
おたんこぶナスは
ひっくり返りそうになる度に

くじらのジーラのおっさんに
”おい!
こんなにゆれたら
おいらは
ナスすべがないだろ!
この~おたんこナス!”
とまた
激を飛ばし始めていました。


”こんなにゆれたら
おいらのおたんこ こぶが
またでかくなるだろう!

いい、 いいかげんにしてくれ!、

しらじ~らしい、ジーラの
おっさん・・・・!”
とオタンこぶナスは
湯気を上げながら
お怒りまくっていた。


”あぅ、つぅ、いぃ~てぇ~
ズキズキズキィ~ニ~・・・
ズキズキは すきじゃね~・・!
この紋所の痛みが わからぬか~

こんにゃっろう~め~
おたんこぶナスめ~!
文句いうんじゃ~
ねぇ~・・・!”

くじらのジーラのおっさんは言いました。


”ね、ジーラ、 何があったかは
わからないけれど
けんかはよくないとおもうよ~

君たちの生きていく力とは?
怒鳴りあい?なの???”
と宙は言いました。



”なんだと!!”

”なんだと!!”



くじらのジーラと
オタンこぶナスは
気があったように
怒鳴りあった。



”きゃぁ~
ごめんなさい・・・、
ペリカン君、たすけて~”
と宙は言いました。



”危ない、危ない
宙はここの夏は ほんとに御用心・・・、

ま、まま~
怒って 暴れるにも
何か理由があるから
暴れてるだと
思うよ、

ジーラのおっさん
落ち着いて
わけを話してみないか?

解決しないとしても
話すことで楽なることも
あるかもしれないし・・・、

どうですか?”
とペリカン君は言いました。


”とほほほ、
そういってくれるのは、
きみだけだ、

涙のバルコニーで待ってて
聞くも涙
語るも涙
根をつめて痛むのは
古傷~、

おっさんだとお思いでしょうが
おっさんほど
新しいものをほしがるもので
ござんす・・・。

ありがたかぁ~でござんず、
世の中まだ捨てた
もんじゃ~ね~、
おっと
根をつめると
また イテテいてていてて~
うぅ・・・”
とくじらのおっさん
ジーラは宙たちをまた
おとしそうになりながら
言いました。

せみの音か虫の音か
解らず
か細い虫の音が響きだす
お盆の13日

満天は深い紺空に
ドライアイスで暑いよぞらを
冷やすようにしろいくものしじまに
冷気をはって
またの早い夜明けを
心待ちにしていました。