フライ トウ ザ MOON歩み(224) | 彩希 ユキノの花舟@微笑℃ルーム
あさ しろく明けて
なにやら いやな予感
ぐらりぐらり
大地はゆれて
ゆれにゆれて
すこし違う世界に
スリップしたようだった

ゆれて きのうまでいた空間と
きょうからは 違う空間に
動いたような気がする
この時
しかし 何も景色も
何一つ変わるものなかった 
もり だった

古家のテレビも
あっけにとられて
自分では スイッチを
つけられなかった

ねぼけまなこのすみびとが
スイッチをつけると
遠くのもりでの
被害を伝えていた

テレビの中の映像は
必死に様変わりしていた





”生きていく力が
わからないんだよ、
イル・・・。

七つの海をわたって
生きる力が出来たら
星降るマントが
もらえるらしいんだ・・・。

誰だって いつまで
生きるなんて
解ってる人は
いないんだろうな~、

ただ ひたすらに
あさ目覚めると
動ける自分が
そこにいれば
起きて 歯をみがいて~
って 始まるんじゃ~ないの~”
と宙は言った。

”ん、その通りで
ございます。
このイルにしても
難しいことは
解りません。

息をしてること

これが大切

なんら、

難しいことではないように
思われます。”
とイルは言った。

そのときです。
ひとつ海は大きく
ゆれたのでした。

”なに?
このゆれは・・・、

宙は 飛べる、

<<<MOONファイト<<<”
と宙は そらを飛びました。

ひとつ海の大地は
しばらくゆれて
そののち
ゆれは止まりました。

”宙、
今度は
津波がくるぞ~、
気をつけろ・・・、

もっともっと
高く飛ぶんだよ~”
とペリカン君は言いました。

”ん、<<<もっとMOONファイト<<<”
と宙は必死でそら高く
津波な負けないように
飛びました。

”助かったか?
息はしてるのか?”
とペリカン君はいい増した。

”ん、 なんとか
波にさらわれなくてよかった・・・。
宙、息 息 息してるよ~”
と宙は言いました。

”そうですとも
息をしてる力を
守れた宙ちゃんは
どうなんでしょう?

生きる力を持っているということ
ではないでしょうか?

イルは難しい処世術は
解りません。

確かに息をしていたい
と思うこと

それが 大切・・・。
ではないでしょうか?

では、津波に負けずに
飛べた宙ちゃんに
ひとつ海の 青い色の
ブレスレットを差し上げましょう。

七つそろえてくださいね。”
といるかのイルは言いました。

”イルさん、
ありがとう~”
と宙は言いました。

”なんか冷たいものが
食べたいな~”
とペリカン君は言いました。

”あ、あそこにひとつ海の
海の家があるよ~、

行ってみようよ、”
と宙は言いました。

”すみません、
イチゴ氷ください・・・。”
と宙は言いました。

”はい、いらっしゃいませ、”
とくろいメガネのウサギさんが
言いました。

”あ、こんなところに・・・、
ウサギさんが・・・、”
とちいさな声で
つぶやきました。


”いつまで ここにいるんだい?
ユン・ユンユン・・・。”
とくろいメガネのウサギは
言いました。

”月様に逢えるまで・・・。
夢がかなうまで~

この羽根が もっと
大きく羽ばたくまで・・・。

宙は決めたんだ、”
と宙は言いました。

”そうかね、

はい、練乳いちご氷に
していくよ

どうぞ・・。”
とくろいメガネのウサギは
言いました。

”ん、と時間をもとに
戻してもようかな?”
と腕にはまった電波時計は
言いました。

”電波時計さん、
時間を元に戻したら
また 津波が
やってくるよ・・・。
それは・・・、
やめてほしい”
と宙は言った。

”おおおお~おおおおお~↑
そうだった そうだった・・・、
こわ~い目にあったばかりだな・・。”
としかめっつらで言った。

”ペリカン君
練乳いちご氷
おいしいね、

海はきれいだし、
さっきは
まるで うそのようだね。”
と宙はいいました。

”うそじゃないさ、
津波に負けずに飛んでた
宙がいた。

それに
いなくならずに
ここで 息をしている。

なんて 素晴らしいじゃないか
な、宙・・・。”
とペリカン君は言いました。

台風一過
きれいな自然は
ときには 被害の猛威をあふるい
また 自然に何事も
なかったように時をすすめる

痛んだこころなんて
これぽっちも
お構いなく・・・。

満天は紺空
星をまばらに浮かせて
ご機嫌のよう・・・。
じつに自然の驚異とは
恐ろしく
天然・・・。

もりの主要道路さえ
破壊していった
のうてんきに
あやまりもなく・・・。