あらしのうわさで
はげしい雨が来るのかと
思ったら
一雨しぐれで静かに
明けたもりのあさ
激しく降った大変なところも
あった話をもりの
古家の
テレビのニュースは
やっていた
”宙、
もぐっていこう・・、”
とペリカン君は言いました。
”でも~ 宙はどのくらい
息を止めていられるかな~?
生きる力・・・。
息が止まったら、
生きる力どころか
死んじゃうし、
月様にも逢えなくなるよ~~~”
と宙は言いました。
”ん、でも もぐらないと
ひとつ海にいけないんだよ。 ”
とペリカン君は言いました。
”しょうがないな~、
行くかな・・・。”
と宙は言いました。
”試しに
どれだけ、
息を止められるか
やってみようか?”
とペリカン君は言いました。
”ん、練習してみる・・。”
と宙は言った。
”そおれ、
1、2、3、4、5、~
6、7、8、9、10、~
11、12、13、14、15
16、17、18、19、20、
ムグググ~、
21、22、23~
グググ 苦しい~
パァ~・・・、”
と宙は言った。
”ん、約20秒~
ということは~
そうだな~
10秒で
ひとつ海のところまで
一気にいくか、
10秒おきに
息継ぎが 一回いるぞ、宙、
ひとつ海の扉には
何が待っているだろう、
るかの鍵をもって
もぐろう、宙”
とペリカン君は言いました。
”んん、んん、こわい~・・、
でも でも~、
・・・ 行く~~~”
と宙は言いました。
”そおれ~、”
とふたりは
見上げれば
どんよりとした
あらしのもくもくした
クレーのくものしたの
プールに飛び込みました。
”せいの~ 1、2、3、4、5、
ん、6、”
”宙、プワワ~
あそこ あそこの扉に~
鍵を ボコボコボコ~・・、”
”ん、もうすこしで
ブ~、(7)ブ~、(8) ブ~、(9)
鍵! 開いた(10)・・・。”
ザ~、ザ~、ザ~、ザ~・・・~
”間に合った。
きれいな海だね~
なにかのビート?
音が響いてくる。
生きてもぐれたビートかな?
宙、このとき
息つめて 死ななくてよかった・・。
ここまで 扉を開けるまで
苦しかったけど
息して 生きて扉を開けれたけれど
息は止めていたけれど
今 息してる。
ひとつ海の扉を開けて
生きているんだよ・・・。
この海 きれいだな~、
息ができていると
こんなふうに
新しい経験を
積み重ねられるんだ・・・、
なにかのビートも 響いてくる・・。
苦しいだけれど
こんなきれいな景色を
見ることが
出来るんだね。”
と宙は言いました。
”ようこそ
わたしが
いるかのイルと申します。
ルカから超音波でお話は
伺ってます。
このきれいな
ひとつ海を
ご案内いたしましょう・・・。”
といるかのイルは言った。
”生きているから
ここまで来れたね、宙、
10かぞえるうちに
扉は開いた・・・。
まにあったね。”
とペリカン君たちは
言いました。
もりの満天はきょうも
安らぎの夜
よるが やってきて
紺空に
しろのくものしじまを
浮ばせていました。
月様は またどこかに
おでかけ・・・、
今度 会えるのは
いつ・・・、なのでしょう。