なつぞらのあとの
あらしは
きまぐれなスコールを
地上にパラパラ
落として
きせつを
静かに変わりゆくのを
しのぶようにないしょに
色を変えて
暑い蒸さるような空気に
ふわりと
とんぼを飛ばして
立秋をつたえ
今から くる
夏祭りのやぐらが
夏夢人のひとさわぎの時を
か細く待ってる
もりの様子でした。
”宙、月様のところまで
逢いに いくんだ、
どうしたら もっともっと
飛べるように
なるんだろう、”
と古家の中で
羽根をふわふわしながら
言いました。
”今夜も月様は
見えないようね・・・、
どうかしら、
このもりのあるところから
七つの海に行って
星降るコートを
手に入れることが
出来ると
この本に書いてあるの・・、”
と古家のすみびとは
いいました。
”星降るコート?”
と宙は言いました。
”宙ちゃん、
星降るコートだよ・・・
この本の地図をたどって
七人の案内人にしたがって
生きていく力が
出来たのなら
このコートをきて
そらを飛んで もっと
飛んでいけるらしいよ・・・。”
とペリカン君は言いました。
”ん、?
また 冒険にいくんだね、
ペリカン君、”
と宙は言いました。
”今度は
ぼくがお供していくよ
危険だからね・・・、”
とペリカン君が言いました。
”星降るコート・・・。
くろい月の真珠のお守りを
このこぶくろに
入れて行こう。”
”そうだよ
♪おふくろさんよ、mmmmm~”
とペリカン君は言いました。
”そうと決まったら
この本を貸してあげるわ
宙ちゃん、行ってらっしゃい、
夏空の冒険よ・・。”
と古家のすみびとは言いました。
もりは
かっちりと
よるのくろを
むかえて夜・・・。
時は
見えないうちに
何かを変え
新しい時を
知らない間に変えていき
新しいあさを
待って暮れていくのでした。