真夏のあさの夢
だれかとだれかのほっと出会いの
文月のほわっとした出会いの
暖かさにあてられ
そのなかの
けんかの涙
そして すぐの仲直りと
あつあつな空気も
あめでながして
落ち着いて
ほっとな安定した関係に
幕がそろそろと開いた
夏日
地平に入道ぐもを
たずさえて
真夏のあさの夢
悲しい夢は明けぬように
そっとそっとの
イチゴ氷をほおばる夢を
もりのパノラマは映していました。
”宙ちゃん、長い間、
宇宙ステイションにいたね。
願いもかなった事だし
ゲームセンターにもどろうか、
きっと
おばあさんには食べられないはず・・・、”
とちいさな男の子は言いました。
”まほうで帰れないの?
大男?”
と宙は言いました。
”はい、ご主人様
願いごとは3つまでとなっております。
片道きっぷであります。
お帰りは セルフサービスに
なっております。”
と大男はいいました。
”え!そうなの?セルフサービス
ワンウェイチケット”・・・。
と宙はいいました。
”しようがないな~
まほうのそらとぶ
じゅうたんで帰ります。”
と宙は言いました。
”ご苦労様でした。
ご主人様・・・、”
と大男はいいました。
”宙ちゅん、
ステイションから
離脱するよ・・・、
しっかりつかまってね、”
とちいさな男の子は言いました。
あらしんとお姫様が
ちいさくなっていき
手を振っていくのが
見えました。
そらとぶまほうのじゅうたんは
宙たちが落としてきた
パンくず宇宙ではほしくずを
となって
ラビリンスの
かえり道の道案内をして
それをたどりながら
まほうのじゅうたんは
飛んでいました。
”あ、あのこ
ボールで壁うちしていた子だ、
待ち合わせして
花火大会にいったらしい・・・、”
とちいさな男の子はいいました。
”お友だちと
うまくいって
騒ぐのをやめたのかもしれない。
じゅうたんはゆれないもの
助かるわ、
それだけ、時はなにげに
過ぎたということかもしれないね~”
と宙は言いました。
”もうすこしで着陸だよ、
宙、”
とちいさな男の子は言いました。
”ん、でも宇宙スイカって
すごいね、
ほら、こんなに羽がおおきくなったよ、
ペリカン君が見たら
おどろくだろうね、”
と宙は星降るずきんをかぶりながら
ふわりと
羽根をはばいていていた。
森の木々のさきには
お日さま色の果実や花をつけ
たおやかにみどりは
その姿を悠悠とその枝を
じまんげにゆらし
文月の雨に日照不足と
いう話もあるようで
明けた暑い夏の日差しに
どこかの電車が不具合でとまり
ただただ自然に解消するのを
待って
そしてまた動き出し
満天は紺空に
ひさしぶりの
点点のお星様を
ところどころの
しろのくもの隙間から見せて
動く光の点も移動して
新しいそらの幕開けの
チラ見させているのを
もりのパノラマは
映していました。