なつは
まばゆく
あさ明けるとともに
明け方の
不安を叩きつけるような
雨あしを
なつの老い葉を
散らしているのを
コピーされたような
うすいもりの
ゲームセンターは映していました
”宙よ、
よく来たね、
ひさしぶりだな~”
と月様がいいました。
”月様、逢いたかった、
やっと、逢えた、
ここはくろの世界なのね。”
と宙は言いました。
”宙よ、
羽根は またおおきくなったかい?”
と月様は言いました。
”いろんな経験して
宇宙スイカも
食べたんだ、
見て見て!
この羽根、
たくましくなってきたでしょう・・、
でも まぶしい宇宙ステイションに
入ったとたん
本当は 宙はほんの少し右目を
痛めてしまったの、
たくましくなる羽根のかわりに
右目の視力が少し
見えにくくなった・・・、
まるで人魚姫さまのように
何かを失うと
新しい何かがみつかるのかしら。。。、”
とたくましくなってきた羽根を
ふわりと動かしながら
目を伏せがちに言った。
”宙よ、
わしがくろうして
くろのからだを
お日さまが
それゆえ光らせてくれるのは
解るな・・・、
さきについたかぐやは
その姿を
映しておる・・・。
くろうしてくろうして
たどりつくものなのじゃ
歩め、宙、
しかし、 その右目をいためたか?
くれぐれも
体には気をつけるのじぁ、
宙よ・・・。
わしが手当てをしてあげよう。
宙の右目がなおりますように・・・、”
と月様は言いました。
”ありがとう。
月様、
宙は もうここにいたい・・、
まほうのランプの大男にたのんで
願いをかなえてもらったの、”
と宙は言いました。
”そうか、宙、
ゲームセンターの回転扉は
コピーされたようなもりの扉が
開いていたらしい・・・。
わしは 本物ではなく
本当のもりから
映っているのじゃ・・・、
宙、
宙よ、そのたくましくなってきた
その翼で
おれに会いにこい・・・・、
いいな。
今度、会うときは
本物のおれだ・・・、
解ったな。”
と月様は言いました。
”え?、
回転扉は
コピーされたもりに
とんだの?
何故、ここにいてはいけない
いけないの?
コピーされたもりの
月様だから?
宙にたくましくこの羽根で
本物の月様のところまで
来いというの?”
と宙は言いました。
”そうだ、宙
宙の投げたしろい真珠は
またくろにかわっている。
これを俺だとおもって
このくろいつきの真珠を
宙にあげよう。
自分の羽根で飛んで来い・・・、
くれぐれも
光に目を焼かないように
気をつけるのだ・・。
幸運を祈る・・、”
と月様がいったとたん、
宙はまた光りにつつまれて
うつろいまどろみの
なかで
”月様~!”
と叫んでいました。
どこかのもりで
突風がおこっていました。
こんやのそらにも
月様のその姿は見えず、
こんぞらに
きんにくしつのしろのくものしじまを
浮かべているのを
ゲームセンターのパノラマは
映していました。