あさ はやくしろく明けて
シーシーシーと
せみが泣き出し
明光度を増して
だんだんじめったく
暖かくなるのを
コピーされたうすいもりの
ゲームセンターのパノラマは
映していた
まぶしい宇宙ステイションは
時間に近づくと
だんだん
ステイションが
暗くなり始めてきました。
”宙、いよいよ
この宇宙ステイションの
皆既日食が
はじまったようだよ・・・、”
とちいさな男の子は言いました。
”いいかい、七分間
下をむいているんだ、”
とくろいメガネをかけたウサギさん
の腕にはまった電波時計が言った。
宙たちは
下をむいていると
そこには
こもれびのオアシスが現れ
おおきな泉もあらわれました。
”あ、こもれび、
大きな泉が現れた。”
と宙は言いました。
どこからともなく
やさしいピアノの音色が
聞こえてきました。
泉のおくで目が見えなくても
きれいな音をひく
ピアノ弾きが現れました。
宙は
その旋律にあわせて
歌を口ずさみ始めました。
♪長いあいだ旅をしたよ
落ち葉の散るころに
むねおどらせて
粉雪の冬の雪を肩に濡らして
春風のと突風に体を張って
桜の満開のアーチもくぐり
みどりの中もあるいたよ
きみどりにも
出逢った
そして
暑い暑い夏
逢いたいんだ
月様に
くろうして
はしりまわる
月様に
しのびの神秘に
きょうはや休めるんだね
きょうは宙が歌ってあげる・・・。
るらら、りらら、るらら、りらら♪
下を向いて歌とともに
いずみの湖面に
お日さまに
重なる黒い月様が
現れてきました。
”宙、くろい月様が
はら きれいにあそこに
ゆらめいて
うつってきたよ”
とちいさな男の子はいいました。
”ん、”
と宙は言いました。
宙がちょうど
歌を歌いおわるころ
どういう加減か
解らないけれど
コロナをまとった
くろい月様が
湖面にくっきり浮びあがったのです。
まばゆい宇宙ステイションの
皆既日食でした。
間違いなくある時間がくると
くろにそまるパノラマはよる
ゴーストのような不思議なくもをかすかに
浮ばせて
にしきたのほうのもりに
豪雨を降らせて
すみびとたちを避難させている
様子を映していました。