フライ トウ ザ MOON歩み(191) | 彩希 ユキノの花舟@微笑℃ルーム
しとしと しとしと恵みの雨
古風な 風情が似合う
あめの文月を
コピーされたうすいもりの
ゲームセンターのパノラマは
映していた。

”どこまで歩くと
たまご投げゲーム会場なの?
なにも見えてこないよ、”
と宙はいいました。

”ほんとだ、
まぶしい宇宙ステイション
まほうのつえでコントロールしているよ、”
とちいさな男の子は言いました。


”あっ、あそこにだれか立ってるよ、”
ちいさな男の子は言いました。

”ん、くろいメガネのウサギさんがいる。”
と宙は言いました。

おまじないで月様に逢いに行くということを
少し思わしくないと考える
くろいメガネをかけたウサギさんが
そこにたっていました。

”宙ちゃんよ、
まだ あきらめてはいないのか、ユン・ユンユン、”
と黒いメガネのウサギさんは言いました。

”ん、宙は月様に逢いたいんだ、
たまご投げゲーム会場で
たまごがあたると
逢いにいけるらしい・・・、
だから そこへ行くんだ・・・、”
と宙は言いました。


”それは何故 そんなに急ぐ・・・、
そんなに行きたいなら
ここに新しい魔法のランプがある・・、
これで いけるはずだよ、
これとそのランプと
とりかえないか? さあ、どうする・・・、ユン・ユン ユン”
とくろいメガネのウサギさんは言いました。


”そうなの?
ん、 その新しいランプと
このふるいランプを
取り替えよう・・。
まだ たまご投げゲーム会場に
つかないしね・・、”
と宙はランプを取り替えてしまいました。


”宙ちゃん、大丈夫?
もう一回、大男をよび出せば、
もうすぐなんじゃないか?
大男は おばあさんを納得させた
力があるんだ。
信じるしかないんだ・・・、”
と小さな男の子は言いました。


”ん、でも、新しいランプにしてみる。”
と宙は言いました。

”迷うの?
宙、早くたまご投げゲーム会場へ
いけるランプを 決めるんだ・・・、”
と小さな男の子は言いました。

”ウサギさんのいう新しいランプは
もっと願いを聞いてくれるのかも
知れない、
また信じてみるんだ、
不安だけど・・・、”
と宙は言いました。

”どっちのランプだろうね、”
と小さな男の子は言いました。

3つ目のお願いはまだだから
もっとはやくたどりつくには
新しいランプに
しないといけないのかもしれないと
宙はあたらしいランプと
交換したのでした。


厚いしろのくものしじまに
紺空をのぞかせて
混紺としてる満天を
コピーされたうすいもりの
ゲームセンターは
生真面目に 風流に
パノラマに映していました。