うすいもりのやまやまは
しろいゆうがなけむるようなくもを
たなびかせて
今 地上に見せない
天の川をまとったよう
そんな様子を
コピーされたうすいもりの
ゲームセンターのパノラマは
映していた
”じゃ、ゲームセンターの
入り口のお菓子の家のおばあさんに
帰ったときに
おおきな なべで煮られて
たべられませんように・・・
って お願いできます?”
と宙は言った。
”よろしいですとも・・・、
ご主人様・・・、”
と言うか言わないかのうちに
ワープしていって
大男は
お菓子のいえのおばあさんと
交渉に入っていました。
もちろん
小さな男の子の宝石を
持っていったのでした。
”おばば、
宙たちのかわりに
おいらを煮込んでくれないか?”
と大男はいいました。
”こまるね、あんたみたいな
大男は 大味でまずいんだよ、
わたしゃ~ 宙たちが
冒険を終えて
身も 脳みそもよくしまってかえってきた
一番の ウマ味のところを
この鍋で煮て
スープをつくって
ラーメンをいれてたべるのさ~
うまかろうね~、ほほほ、”
といいました。
”おいらじゃ~ 大味か、
それは 残念だ、
そういえば、おばばは
きらきら光る宝石も好きだったなぁ~”
と大男はいいました。
”ん、あの うわさにきく
きらきらの石のはなしか?
ん、持っておるのか?
ん、持っておるなら見せておくれ、
な、見せていくれよ、”
とお菓子のいえのおばあさんは
宝石に目がないようだった。
”これだ、めったに手にいれることのない
きらきらの石だ、”
と大男は言いました。
”おぅ、夢にまで見た宝石、
きれいじゃのう・・・、”
とおばあさんは言いました。
”ところで~
おばば、この宝石、
欲しくないかい?”
と大男は言いました。
”わしに
くれるというのか?”
とお菓子の家のおばあさんは言いました。
”いいともさ、
そのかわり 宙たちを食べることは
やめてほしい~ いいか~?”
と大男は言いました。
”その珍しい石には
変えがたい、えい
ここのスープには もやしを
入れて 食べることにするわ、
では よこしなさい、”
といってもらった宝石を
お菓子の家に飾り立てて
微笑んだ。
”じゃ~おばば~ 約束じゃぞ~”
と大男が言った。
”これでも、おばばは 義理堅い、
だいじょうぶだ、
約束 は 守る。
解った。”
とお菓子の家のおばあさんは言いました。
”たのむぞ~おばば~、”
と大男は宙たちのところへ帰ってきました。
”ご主人様のお望みどおり・・・、”
と大男は
ひざまづいてかしこまりました。
”宙ちゃん、やった、やった、
これで おびえて 暮らさなくてよくなった。
うき うぃき~、”
とちいさな男の子は言いました。
”そ~うだね、やった やった、
かくれていたまま母からも
にげられるね~
よかったね、”
と宙たちは、小躍りして 言いました。
”宙様、その次の願いを、”
とあらしんが言いました。
”ん、それからね~・・、”
と宙は言いました。
”なんでもおおせのとおりに、
ご主人さま、”
とひざまづいて
大男は言いました。
ちゃっかり きっちり
時は どきどきとしてすすむ
コピーされたような
うすいもりのパノラマは
もうくろの夜、
三日月は見えず
ざわわざとした地上を移し
透明な紺空にうすいくもをかけて
またあしたの場の展開の幕まを
静かに 映していました