フライ トウ ザ MOON歩み(184) | 彩希 ユキノの花舟@微笑℃ルーム
文月に幕が開いた

ムっとする暑さのなかから
厚いくも間の灰色に
お日さまが木立から
熱いひざしを投げて

この 時 だけの


木漏れ日・・・。



そして 開けたばかりの文月の
そらは 不安定で ゆれていた
そんな様子を
コピーされたような
うすいもりのパノラマは
映していた


そんなはるか彼方の
宇宙では
まほうの? ランプから~~~、


大男が現れました。


”こんにちは、
わたしは ランプの使いのものでございます。
ランプをこすられましたか?

わたしは ランプをこすられると
くすぐったくて 出てきます。

なにか お望みで お呼びいただいたのですか?

なんでも おのぞみをかなえましょう・・。”
と大男は言いました。


”宙ちゃん まほうのランプの使いの大男だよ、
ほら、のぞみをかなえてくれるんだって、
ね、ね、ね~、”と
ちいさな男の子は言いました。

”ん、ん、 そうだね、
えと、たまご投げゲームセンターまで
すごろくのこまを~
一度のホールインワンで~
行きたいんだけど~・・・、”
と宙は言いました。

”宙ちゃん、その前に・・・ほら
ゲームセンターの入り口のお菓子の家で
大きな鍋で ぼくらを食べようとしている
あのおばあさんに食べられないように
して・・・ほしい・・、
のだけど、

食べられたくないんだ・・、ね、”
と小さな男の子は言いました。

”そうだったね、
じゃぁ~、それを頼もう・・、”
と宙は言いました。


コピーされたうすいもりの
ゲームセンターのパノラマは
コンソメをいれて
大きななべに ゆをいれて
大きなしゃもじで かきまわしながら
楽しそうに鼻歌を歌ってる
おばあさんを 映していました

そんなお菓子の部屋の小屋のそとは
むっとくるしめりけから
ざーざーざーざーの大粒のあめ
ちょっとの雷と
ひたすら降って止んでいた

文月のはじまりは不安定

三日月は雨を呼ぶのか
くろのアスファルトを
濡らし光らせ
その姿は 厚いくもに

しのびの姿