文月に幕が開いた
ムっとする暑さのなかから
厚いくも間の灰色に
お日さまが木立から
熱いひざしを投げて
この 時 だけの
木漏れ日・・・。
そして 開けたばかりの文月の
そらは 不安定で ゆれていた
そんな様子を
コピーされたような
うすいもりのパノラマは
映していた
そんなはるか彼方の
宇宙では
まほうの? ランプから~~~、
大男が現れました。
”こんにちは、
わたしは ランプの使いのものでございます。
ランプをこすられましたか?
わたしは ランプをこすられると
くすぐったくて 出てきます。
なにか お望みで お呼びいただいたのですか?
なんでも おのぞみをかなえましょう・・。”
と大男は言いました。
”宙ちゃん まほうのランプの使いの大男だよ、
ほら、のぞみをかなえてくれるんだって、
ね、ね、ね~、”と
ちいさな男の子は言いました。
”ん、ん、 そうだね、
えと、たまご投げゲームセンターまで
すごろくのこまを~
一度のホールインワンで~
行きたいんだけど~・・・、”
と宙は言いました。
”宙ちゃん、その前に・・・ほら
ゲームセンターの入り口のお菓子の家で
大きな鍋で ぼくらを食べようとしている
あのおばあさんに食べられないように
して・・・ほしい・・、
のだけど、
食べられたくないんだ・・、ね、”
と小さな男の子は言いました。
”そうだったね、
じゃぁ~、それを頼もう・・、”
と宙は言いました。
コピーされたうすいもりの
ゲームセンターのパノラマは
コンソメをいれて
大きななべに ゆをいれて
大きなしゃもじで かきまわしながら
楽しそうに鼻歌を歌ってる
おばあさんを 映していました
そんなお菓子の部屋の小屋のそとは
むっとくるしめりけから
ざーざーざーざーの大粒のあめ
ちょっとの雷と
ひたすら降って止んでいた
文月のはじまりは不安定
三日月は雨を呼ぶのか
くろのアスファルトを
濡らし光らせ
その姿は 厚いくもに
しのびの姿