フライ トウ ザ MOON歩み(171) | 彩希 ユキノの花舟@微笑℃ルーム
コピーされたようなうすいもりの
ゲームセンターのパノラマは
濃い目のグレーの
くもりを映していました。


そのはるか彼方のそらでは
まほうのランプのステイションで
秘密の地下倉庫に向かっている宙たちでした。

扇風機の気流にのって 
宇宙ステイションの中を
飛んでいくと
くろいメガネのウサギさんが
くろい扉の前で
止まりました。

”宙ちゃん、パスワードは
あらしんから 聞いているね、”
とくろいメガネのウサギさんがいいました。

”ん、聞いているよ、
宙 、大 中 小の中じゃなくて
宙がパスワードなんだ、”
と宙は言いました。

”じゃぁ、そのパスワードを
この扉に書いてごらん・・・、”
とくろいメガネのウサギさんは言いました。

”宙ちゃん、パスワード、この扉のむこうに
まほうのランプがあるらしいよ・・・、”
とちいさな男の子はいいました。

”ん、 じゃぁ、書くよ、
いい?”
と言いながら、あらしんが
かしこまる前で




宙というもじを扉に書き込みました。




すると~





まばゆい光が
パーッと光だし
風がゆれて
宙たちは
その扉のなかに
吸い込まれていきました。

中には エレベーターが動いているのが
見えました。

そのエレベーターが開くと
自動音声で案内が入りました。

”こちらの地下倉庫には
宝物を各階に お値打ちに展示してございます。
お乗りの方は 行き先ボタンを
押してください。



なお、お乗りになれる方は 宙様、
ご一行様に限られております。



こちらでは、
たまご投げゲーム会場のお知らせ
月様に逢いたいという方の
ご支援をさせていただいております。

ピン ポン パン~”
と音声が流れました。



”ピン ポン パンの次は
ポンキッキだったけ、?
韓国のおもちは?
なんだっけ?”
とちいさな男の子は言いました。



”ん、?とにかくこのエレベーターに
乗りましょう、”
とあらしんが案内しました。



”ここは、何かを求めている宙ちゃんのために
あるのです。世界中でただひとり、
宙ちゃんしか、このたからものは
与えられない。

宙ちゃん、もちろんここにある
宝物がほしいだろ?”
とくろいメガネをかけたウサギさんは
いいました。



”ん、ん?ほしいけど・・・・、?”
と宙はいいました。




”それなら 私の話をよく、聞くんだ、”と
くろいメガネのウサギさんは話を始めました。




突然 雨足が強くなって局地的豪雨となり
どこかのもりはひざまで水がたまり、
電車がおくれるというNEWSを
うすいもりのゲームセンターの
パノラマは伝えていました。

そしてその夕立が去ったあと
アスファルトをぬらして
お日さまカラーが 
その水たまりで ゆらめいているのが
映っている水無月の中旬でした。