コピーされたような うすいもりの
ゲームセンターのパノラマは
あいもかわらず
マイペースで
ただなんとなく
あさ はやく しろく明けるのを
映していました
かぜは そよそよみどりを揺らし
明るい光はキラキラとみどりを
光らせていました
なんか
午前様のさわやかなけしきを
時間ともにつれ
移ろって 映していました
ふわふわと浮いている
魔法のそらとぶじゅうたんから
デッキのボタンを押して
ドッキングを宙は行いました。
”こんにちは、
佐藤さんの宇宙ステイションですか?”
と宙は挨拶をしました。
”はい、ここは 佐藤のステイションです。
何か御用ですか?”
とそのクルーは、言いました。
”お隣の鈴木さんと伊藤さん
ここの佐藤さん、
このソラで 一番多い苗字は
誰かと思いまして、
聞きにきたのですが・・・?
あそこに絵が飾ってありますね?
佐藤 え いさく?
佐藤さんの えの遺作なんですか?”
と宙は言いました。
”はい、そうです。”
クルーは 言いました。
”こんにちは、
私も佐藤です。
私の書いた絵も見ていただけますか?”
とそのクルーは言いました。
”はい、見せていただけますか?
さとう・・・B さく、
Bというタイトルですか?”
と宙は言いました。
”はい、そうです。
佐藤さんなら この宇宙ステイションに
いっぱい 乗っていますよ、
果たして 鈴木さんと 伊藤さんと
誰が一番多いのでしょうね?”
とそのクルーは言いました。
”やっぱり 佐藤さんと呼んだら
みなさん 返事が 返ってくるのかな?”
と宙は言いました。
”はい、佐藤です。”
と大勢の声の合唱が
その宇宙ステイションに
鳴り響きました。
”お、やっぱり そうだ・・・、
んと、さっきの鈴木さんより
声が大きく聞こえてきたよ・・、”
と小さな男の子は 言いました。
じゃあ、どうやら
まず 鈴木さんより佐藤さんのほうが
多いということなんだろうか?”
と宙は言いました。
”宙ちゃん、このクイズショウ、
どこで答えを言えばいいんだろうね?”
とちいさな男の子は言いました。
”いやいや その前に伊藤さんのところも
言ってみようよ、
ひょっとしてひょっとすると~
伊藤さんかも知れないしね・・・、
百聞は一見にしかず、
次は 伊藤さんのところに
行きましょう・・・。
あたったら、たまご投げゲーム会場の行き方を教えて
もらえるかも知れない
がんばろう!”
と宙は言いました。
”そうだね、そうしよう、”
ちいさな 男の子はいいました。
満天は ほぼ初夏時間で
よるのくろに染まっていました。
きょうもきれいな水無月のハーフムーンが
紺空にまばらの星星を引き連れて
おソラを飾っているのを
ゲームセンターのパノラマは
さわやかに映していました。