フライ トウ ザ MOON歩み(152) | 彩希 ユキノの花舟@微笑℃ルーム
コピーされた
うすいもりの
ゲームセンターのパノラマは
また明るいあさを迎えて
もりの色を変えて映していました。
あんなに 不具合だった
パノラマも一息ついたようで
落ち着いていました。

”宙ちゃん、
どうやら ひと休みのようだね。”
とちいさな男の子は言いました。

”そうらしいね、
このまま 落ち着いてくれるといいんだけど、
宇宙妖怪ばっかりは
大変、
隙があるとだれの心の中でも
飛び込んで
苦い体験をしないと
消えてはくれないんだ・・・、”
と宙は言いました。

”宙ちゃん、あそこあそこ
光がみえる・・・、
行ってみようよ
タマゴ投げゲーム会場かもしれないよ~”
と小さな男の子は言いました。

”ほんとだ・・、”
というか言わないくらい
の速さで
宙たちの魔法のそらとぶじゅうたんは
その光に吸い込まれて行きました。

”あ、あんなところに
宇宙ステイションがいるよ。”
と宙が言いました。

”空間の違う宇宙ステイションだね、”
と小さな男の子が言いました。

”なんか、宇宙ステイションに書いてあるよ、
えっと 鈴木ってかいてあるよ・・・、
鈴木さんの宇宙ステイションかな、”
と宙はいいました。

”宙ちゃん、重なって 後方には
佐藤って書いてある宇宙ステイションだ、”
と小さな男の子はいいました。

”お~、その後ろは
伊藤って書いてある宇宙ステイションだ、”
と宙はいいました。

”ここのそらの一番多い苗字なんだろうか?
どの宇宙ステイションが
一番 たくさん乗っているんだろうね?”
と小さな男の子はいいました。

”じゃ~行ってみて聞いてみようか?
聞くのは一時の恥
聞かぬは一生の恥だよね。
いってみよう。

一番おおい苗字があたったら、
タマゴ投げ会場を教えてくれるかも
しれないよ・・、”
と宙はいいました。

満天のそらは厚い雲を
一面にはって くもで見え隠れしていた
三日月を 奥に隠してしまいました。
そんな深夜をうすいもりのパノラマに
映し出していました。