フライ トウ ザ MOON歩み(149) | 彩希 ユキノの花舟@微笑℃ルーム
うすいもりのゲームセンターの
パノラマは
探さないと見えない高い位置のお日さまが
背中をあたためてくれる
 
明るいあさを映していました。

うすいもりの木々は 濃く
そして重いみどりで 
そのみどり葉をやや垂れるように
お辞儀をしてるように
映していました。

宙たちは
宇宙の闇のラビリンスの中を
魔法のそらとぶじゅうたんで
飛行を続けていました。

反対のほうから
もうひとつの
魔法のそらとぶじゅうたんが
宙たちとニアミスになりそうになり
急ブレーキで
引き返してきました。

”ユン・ユンユン・・・。
こんにちは、宙ちゃん、
ごきげんよう、
タマゴ投げゲーム会場は
みつかったのかい?”
とくろいメガネをかけたウサギさんでした。

”いいえ、まだです。
多分また 違う空間に浮かんでるのかも
知れない、
まだ 出会うことが出来ないんです。”
と宙は言った

”そうか そうか、
くろうしている月様はまだまだ
隠れてしのんで
遊んではいないんだろう、

それでも 見つけにいくのかい?”
とくろいメガネをかけたウサギさんは言った。

”ゲーム会場で
月様にタマゴが当たると
くろい満月の月様がもらえるらしんだ、
それが 招待状ということなんだろうか?
月様に逢える?
その日は 光るのが お休みで ・・・、”
と宙は言った。

”おぅ、その日は 月様が光るのを
休める日・・・、
月様もくろうして
地上を楽しませているからな、
特別ご招待というところか・・・、

なるほど、
楽しむことは うれしいな・・・。
さすがに 月様・・・、”
そうか そうか、”
とくろいメガネをかけたウサギは意味深に言った。

”ウサギさん、ひょっとして もう、
タマゴ投げ会場に行ってきたところなの?
ねぇねぇ、どこにあったか教えてください ”
と宙は言いました。

”それはね・・・、
おっと たいへんだ~ 遅刻遅刻、
いそがなくちゃ、

宙ちゃん 羽根が 少し大きくなったのかい?
ユン・・、コホン・・、

では この辺で失敬、
月様によろしくとお伝えください・・、”
とくろいメガネをかけたウサギさんは
言いました。

”おそいおそい、いそいで いそいで
カミ様たちの会談会場に間に合わない・・・、急げ”
と腕にはまった電波時計も
しかめつらで言った

”え、 ウサギさん、タマゴ投げ会場にいたの?
どこにあったの?”
というか言わないうちに
もう瞬間のスピードで消えていってしまいました。

”あ~あ~、なんだ~”
と宙たちはため息をつきました。

きょうの闇は 曇りがちで
まわりがどんよりとして
何もない闇でした。

しかし 少しだけ
紺空の空間が 開いた瞬間
宙たちの魔法のじゅうたんが
光の中に引き込まれるように
吸い込まれていきました。

”宙ちゃん 操縦不能、操縦不能”
小さな男の子はいいました。

パニックの中に入っていった
二人は
必死に空飛ぶじゅうたんに
しがみついていました。

”なんだ~、これは~”
と二人で叫んでいました。

そんなこんなで
うすい森のコピーされたような
ゲームセンターのパノラマは
くろのよるとなっていました。

暑くもなく 寒くもなく
さわやかな空気に
満天にくもをはって月様も星も見えず
にしの夜空のくもをあかっぽく
染めているのを映していました。