うすい色のもりのそらは
マイペースに あさはやくから
きょうが待ちきれないように
しろく明けて 天井のパノラマに
その状態を映していた
だんだん
パノラマは その光を強くしていき、
ゲームセンターのもりを
暖めていった
”宙ちゃん、ひさしぶりだね~
ユン・ユンユン・・・、
元気だったかい?・・・、”と
くろいメガネをかけたウサギは言った。
”はい。ウサギさん、元気・でしたよ、
さむい冬には風邪をひいた日もありました。
んと~、 まだ まだ ここにいるんです。”
と宙は言いました。
”そうか、まだまだ
ここにいるだね?ユン・ユンユン・・・”
とくろいメガネをかけたウサギさんは
そのメガネがお日さまに光ってきらきらしながら
言いました。
”すみません、これって
どんな乗り物なんですか?
教えてもらうことは できるでしょうか?”
と宙は聞きました。
”そうだね、ユン・ユンユン・・、
これは、宙ちゃん 空飛ぶじゅうたんなんだ、
このじゅうたんに乗って
そらにある宇宙スティションまで飛ぶんだ、
しかし、たくさんの次元空間が
宇宙スティションまでじゅうたんに乗っていくと
あるらしい、
みんなは その中のタマゴ投げゲーム会場を
目指しているんだが、
まだ たどり着いたものはいないらしい・・・
ユン・”
とくろいメガネをかけたウサギは言った。
”そうなんだ いくつもの次元空間に
浮かぶ宇宙スティションはおぼろげに
いくつも現れてあるのだけれど、
どの次元の宇宙スティションの扉が
タマゴ投げ会場につながっているかは
そらとぶじゅうたんにのって
チャレンジしないと解らないんだ~、”
と 宙は言いました。
”宙ちゃん、考えてばかりいると
頭が でっかくなっちゃうよ・・、
とりあえず
ぼくたちも そらとぶじゅうたんに
乗っていこう、
まるい満月のくろい月様に
出会えるかもしれないんだ・・・。”
とちいさな男の子は言いました。
”そうだね、
そうしよう、でも ここ混んでるよ~、
月様は くろくても人気ものらしいね・・。”
と宙はいいました。
”ユン・ユンユン、
宙ちゃん、そうするのかい?”
とくろいメガネをかけたウサギさんが
ニソッて わらいました。
電波時計は 相変わらず融通が利かず
マイペースで動いていました。
”宙ちゃん、久しぶりだな~、
で きょうは何日なんだ?
ずいぶんと数字やカレンダーが
変わったような気がするが・・・、”
と電波時計は日付を5月20日にして
微笑みました。
”行こう、行こう
宙ちゃん そらとぶじゅうたんに乗ろう、”
と小さな男の子はいいました。
”そうしよう、まずここで順番をまって・・、
なんとなく~、ウサギさんの次にとぶのかしら、
だよね、 ま、いいか。”
と宙は言いました。
”宇宙スティションを目指そうぜ、宙ちゃん、”
とちいさな男の子はいいました。
そんな 気持ちの熱さが
色のうすいもりのゲームセンターに
ゆだったようで、
そこはカッカカッカと
5月にしてはかなりの暑さになり
ゲームセンターの中も
熱くなっていました。
そして マイペースに暮れいき
何もない紺空に うすい雲を紗に張って
これから 新しい幕が開くように
地味に飾って映し出していました。