フライ トウ ザ MOON歩み(140) | 彩希 ユキノの花舟@微笑℃ルーム
色が少しうすいようなコピーされた
ゲームセンターの天井のパノラマは
パノラマ時間で動き
その色を変えて映していた


コピーされたと言っても
輪郭や色は うすかったけれど
その景色は 自然に限りなく
近かった


そのパノラマは 湿った少し寒い朝
明るいあさを 写していた
雨上がりの先のお日さまは
やっぱり その位置を変えて
高く上を見上げなければ
見つからないほどなっていた。




”きっと カミさまなら
タマゴ投げゲーム会場が解るよ、
だってカミさまなんだから・・・、”
と宙は言いました。

”あ、つながった、
カミさま、お久しぶりです。
大 中 小の 中じぁなくて
宇宙の宙の宙です。

カミさま、お元気ですか?”
と宙が言いました。


”お~、宙か~、
ひさしぶりだな、

あれから、どんなけ 経ったというのだろう、

ハックシュン、・・、悪い風邪は はやっておらんかの?”
とカミさまが言った。



”宙ちゃん、きょうは、
どんな用件かの?


わしも そろそろ父の日で おおカミさまに
プレゼントを考えねばならぬ、”

カミさまは電話のむこうで言った。




”カミさま、オオカミさんならここにいるよ”
と宙はいいました。





”オオカミではない、おおカミさまなのじゃ、

ヘックシュン、風邪には 気をつけて・・、

しかし、オオカミ君はよくお使いをしてくれとる
ありがとうよ、”
とカミさまはいった、



”カミさまなら 
タマゴ投げゲーム会場の場所を知っているのかなと
電話したんですが・・・、”
と宙は聞いた。



”おぅ、それか、
・・・・・、プー、”
と電話がなにかの拍子に切れてしまいました。




切れた携帯の待ちうけ画面に
緑の中を歩けというように、

お日さまの光に当たって成長した
みどりが濃く きれいに
写し出ていました。



”あ、 切れちゃった。
どうしよう・・、”
と宙は言った。




”宙ちゃん、解ったのかい・・、”
とちいさな男の子は言いました。




”電話が切れちゃったんだ、
どうしよう・・、
緑の中を歩いてみろ・・、
ということなんだろうか”
と宙はいいました。



”そう、簡単には みつからないのかな~”
と小さな男の子はいいました。



コピーされたようなゲームセンターの明かりは
マイペースで 宙たちとは
関係なく もう暗くなっていきました。

天井を しっかり見ないとお日さまは
見つからないぐらい高い位置に変わり
と地上を照らしていましたが
それも トワイライトタイムとなり
黒の世界


満天にくもを一面にうすく張り
くもりを写していました。


とまどう宙たちは
果たして タマゴ投げ会場に
行く事ができるのでしょうか?