もりのあさは明るく明けて
寒いぐらいでした。
お日さまは 高く高く 高く
上がっていました。
花たちは お日さまに手を
伸ばすように お日さまに
あいさつをしてました。
”宙は、
タマゴ投げゲームに行きたいんだ
どうしたら そこに行けるんだろう?”
と宙が言いました。
”そうだね、回転扉から
来たんだね、というより
もどってきたんだよね、宙は、 お帰り、
まさか 古家に着くとは、
夢にも思わなかったんだろうね、”
とペリカン君は言いました。
”待てよ?そういえば そうじをして
片付けていたら、
押入れの奥に
ずれてる壁から光が漏れていたんだよね、。”
とペリカン君が言いました。
そして 押入れの戸を明けて
その光の漏れる壁を そっと押してみました。
どうでしょう、
その壁がぐるっとまわったではありませんか?
”宙、この押入れの壁から
むこうに行けるらしい。
どうする?”
とペリカン君がいいました。
”宙、行ってみるよ・・、”
と宙は言いました。
”ぼくも行くよ 宙ちゃん、”
と小さな男の子は言いました。
”じゃ~、行こう、
タマゴ投げゲームまで、
まるい満月のくろの月をもらうんだ、”
と宙は言った。
”出発・・・、”
と小さな男の子は言いました。
”まるい満月のくろの月?か、宙?”
とペリカン君がいいました。
”そうなんだ、まるい満月のくろの月
タマゴがあたるともらえるらしい・・・、”
と宙は言った。
”そうなんだ、 月様もお茶目で変幻自在だけれど
近くにそばに行けば くろうのかたまりなのかも
しれないな~・・・、それでも宙は飛ぶつもりなのかい?”
とペリカン君はいいました。
”ペリカン君、飛べるのか飛べないのかはまだ
解らないんだ、宙で 飛べるのかは・・・、
とにかく タマゴ投げゲームに行ってきます。”
と宙は言いました。
”そうだな、そう 簡単には 飛べるもんじゃないよな、
ラッキーを祈ってるよ、行っておいで・・・。”
とペリカン君が言いました。
”行ってきます。”
と宙と小さな男の子は
押入れの光の壁に吸い込まれていきました。
押入れの戸のまえのには、
パンくずがてんてんとしていました。
”何かな、これは ”
といいながらペリカン君が味見してみたのですが
あまり おいしくありませんでした。
そうもこうもしているうちに
夜が古家の窓を黒に染めて
けいこうとうの光に包まれて
もうひとつの光を窓に映し
もう1つの部屋を
外に浮かび上がらせて
いました。