もりのゲームセンターのパノラマは
あっという間に
明るく明けて
お日さまを
高く 高く高く
いつもより北よりの位置に
そのしろくまばゆく 映していた。
みどりの並木は きのうのあめの水分で
潤った木々から 萌出ずるように
アーチの下に かすみ立つ
風景を シーンを変えて
映していました。
”宙ちゃん ずっと
くるくる回転ドアを回ってるね、”
と小さな男の子は言いました。
”パンくずもここに落としてから
進まないね、”
と宙は言いました。
”あわてると挟まれるかも知れない、
こうやって 様子を みて~~、”
と小さな男の子は言いました。
”回転ドアと
出口が 一緒になって~
ほら、 光りがぶわ~と増殖したとき~、、、”
”ん、今だ、
今が 出口だ、せいの~
飛び出せ~”
とふたりは 光の塊に向かって飛びだした。
”おい、宙、
もっともっと飛べるようになったのか?”
とペリカン君が言いました。
”はい?、ここはどこ?
宙は
タマゴ投げ会場にいきたかったんだけど・・・?”
と宙は言いました。
”ここは 古家だよ。
そこの男の子は誰なんだ?”
とペリカン君は言いました。
”ぼくは、ゲームセンターで
宙ちゃんと出逢いました。
今 タマゴ投げゲームに
向かってるところです。”
と小さな男の子は言いました。
”こんにちは、
残念ながら
ここは タマゴ投げゲームでは
なかったようだ・・・、。”
とペリカン君はいいました。
”ペリカン君、宙ね、
おばあさんのところに行って
この星降るずきんをもらったの・・・。
そして イルカさんたちと
心と思いを載せて
もっと もっと そらを飛んだんだよ。”
と宙はいいました。
”そうか、それは、
すごかったな~、
えらいぞ、宙、”
とペリカン君はいいました。
”でも、変だな~、
ゲームセンターにいたはずが
どうして 古家に着いちゃったんだろう、
はてな~”
と宙は言いました。
”ほんとだね~、”
とペリカン君は言いました。
”おいらは、宙が 出かけた後、
またそうじ 片付けをがんばっていたんだ、
片付けるときっといいことが待ってると
思うんだ・・・、”
とペリカン君は言いました。
”宙のおもりもひとやすみ
昼寝もたっぷりしてたんだ、
ゆっくり休んでいたのさ・・・、”
とペリカン君は言いました。
”ふ~ん、そうなんだ、
どうやら光の回転扉は
古家につながっていたようね、
んと、どうやったら、
ゲームセンターにもどれるのかな~?
宙は タマゴ投げゲームをして
まるい満月のくろい月が欲しいんだ、”
と宙は 言った。
”回転扉?なのかい?”
とペリカン君が聞き返した。
”そうなんです。
挟まれないように 用心して くるくる回って
出口が 一緒になって~
ほら、 光りがぶわ~と増殖したとき~、
ん、今だ、
今が 出口だ、せいの~
って 出てきたら ここに着いたんです。”
と小さな男の子はいいました。
”そうかぁ~”
とペリカン君はいいました。
もりは もうくろに包まれて
うすい星ひとつだけ
見せていて
しろのくもをしじまにして
浮かばせていました。
きのうまでのむっとした気温は一段落
冷ややかな空気が
やや寒いほどになっていました。